最新の活動報告 > 帰宅困難者想定し都内で大規模な実践訓練を実施/避難誘導や情報伝達「3・11」の教訓生かせ




東京都は平成24年2月3日、東京、新宿、池袋のターミナル3駅周辺を中心に首都直下地震を想定した大規模な帰宅困難者の対策訓練を行いました。昨年3月の東日本大震災では、交通機関のまひや情報通信手段の断絶などにより都内で約352万人の帰宅困難者が発生し大きな混乱を招きましたが、その教訓から、避難者の誘導や情報伝達、駅構内での乗客保護、一斉帰宅の抑制および安全確保後の帰宅支援など実践的な訓練を実施したものです。約1万人の参加者が防災への意識を新たにしました。
上野和彦は、都議会公明党議員とともに東京駅訓練会場を調査しました。午前10時。「ただ今、地震が発生しました。落ち着いて身の安全を確保する体勢を取ってください」――。地震発生を告げるアナウンスで訓練が始まりました。想定は東京湾北部を震源とするマグニチュード(M)7・3、震度6弱から6強の首都直下地震です。
千代田区の東京駅周辺では一斉帰宅を抑制するため、地下通路から一時滞在施設の東京国際フォーラムへの誘導が行われたほか、三菱商事ビルでは社員らに食料や毛布などが配布されておりました。また、エレベータには簡易トイレや非常食などが収納されている防災ボックスが備えてありました。参加者からは「避難経路が分かれば混乱せずに済む」などの声が寄せられておりました。
新宿区では、伊勢丹新宿本店の従業員が顧客役2500人、誘導担当社員役500人に扮し、顧客保護などの訓練を実施しました。新宿駅周辺では、ワンセグ放送や会員制交流サイト(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の「ツイッター」、大型ビジョンなどによって災害情報が提供され、参加者は多様な情報を自ら収集・判断しながら、一時滞在施設の都庁舎に向かいました。
一方、豊島区の池袋駅周辺では、埼玉県と連携した徒歩帰宅訓練に約150人が参加し、午前11時に池袋西口公園を出発した後、さいたま市方面と新座市方面の二手に分かれ、共に約17キロの道のりを4、5時間かけて徒歩帰宅されました。
さらに、陸路の寸断を想定し、河川を活用した参加者の輸送も実施しました。中央区の明石町防災船着場から都所有の水上バスで隅田川を上り、約1時間半かけて北区の岩淵リバーステーションまで移動する訓練には、65人が参加しました。「3・11では交通機関がまひして帰れなかった。水上バスは有効な手段だと思う」との感想が聞かれました。このほか臨海部では、船舶で帰宅困難者を千葉、神奈川方面へと輸送する訓練も米軍(陸・海)、海上自衛隊、海上保安庁などの協力を得て行われました。なお、都は今回の訓練参加者にアンケートを実施し、今後の対策に生かしていく考えと聞いております。
今回の訓練は、都議会公明党(中島義雄幹事長)が昨年9月の定例会以来、実施を提案していたものです。
今後、災害時における障がい者などの災害弱者への対応策の強化や、さらに厳しい想定の下での訓練などがなされるよう取り組んでまいります。


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