■豊洲市場移転問題特別委員会
 平成二十八年十二月二十七日/火曜日

上野委員

本年十月、中央卸売市場は、村松新市場長を初め、各局から有能なる都職員がそれぞれ各担当に就任されております。組織体制が強化されたと、このように理解しているわけでございます。その意味で、私は、今後、希望ある新市場整備へ向かうことを大いに期待しているところでございます。
 一方、小池知事は、築地市場の移転時期の方向性を示されましたが、まだまだ市場業者への補償問題や新市場の安全性の対策など課題は山積しているわけでございます。特に、信頼回復のためには安全性の確認が最も重要である、そのためには、都民を初めとした消費者の理解なくしては、豊洲市場に対する疑問や不安は解消できません。ひいては、そこで商売をされる市場業者の皆様方の生活も成り立たなくなるわけであります。
 現在、豊洲市場の安全性などについて、専門家会議や市場問題PTにおいて専門的な議論が行われておりますが、こうした議論をわかりやすく都民に伝えていくことこそ、この特別委員会に求められていることだと、このように私は思っております。
 そこで本日は、このような観点に立って質疑を展開し、まず専門家会議における議論の内容を明らかにしていきたいと思います。
 第三回の専門家会議では、地下ピット内及び補助第三一五号線高架橋下の空気測定などの結果を中心に議論がされたとの報告がありました。
 まず、専門家会議が指示した地下ピット内の調査では、地下ピット内で検出された水銀は、たまり水から気化、滞留したものと推定されるとのことでありますが、なぜそういえるのか、説明を願いたいと思います。

村井中央卸売市場基盤整備担当部長

地下ピット内で、空気中から指針値超過の水銀が検出されたため、たまり水の水銀濃度を定量下限値を下げて再度計測したところ、水中からも微量の水銀を検出いたしました。
 このことから、専門家会議では、密閉された空間においては、微量であっても水銀のような揮発性の物質は気化、滞留すると推定しております。

上野委員

また、いただいた資料を見ていきますと、専門家会議の指示により、地下ピット内を換気したことが示されております。その中で、換気を行った延べ回数が、例えば、五街区の青果棟では約七回に対し、六街区の加工パッケージ棟では約三十九回、七街区の管理施設棟では約二百十八回となっておりますけれども、各棟で換気回数に違いがあるのはなぜでしょうか。

吉野中央卸売市場建設技術担当部長

地下ピットの換気でございますが、専門家会議から五回以上行うよう指示がございました。建物により換気回数に違いがあるのは、地下ピット部の面積や使用したファンの能力の差などによるものでございます。

上野委員

今のご答弁で、検出された水銀は、たまり水から気化、貯留したものと推定したということに対してでございますけれども、地下ピット内の安全性を確保するためには、水銀の検出原因について、推定にとどまらず、その原因究明というのが必要であります。
 そこで、原因究明に向けまして、引き続き実施する調査の内容についてお尋ねします。

村井中央卸売市場基盤整備担当部長

ご指摘のとおり、地下ピット内の安全性を確保するため、検出原因の究明が必要でございます。
 専門家会議の指示によりまして、現在、地下ピット内にたまった水を強制的に排水し、まず、ならしコンクリート及び砕石の床面を露出した状態にすることとしております。その後、再び地下ピット内を換気し、改めて空気の測定を行うこととしております。こうした調査を行うことにより、水銀が、たまり水から気化、滞留したものなのかどうか、原因を究明していくこととしております。

上野委員

一方で、安全性の確保に向けまして、早期に対策の検討を進めていくことも重要であります。
 第三回専門家会議の議論の中で、空気中の水銀は、換気終了直後に一旦数値が下がったものの、一週間後には再び濃度が上がったということであります。
 先ほどの松田委員の質疑にもありましたように、専門家会議では、密閉された地下ピット内の空気中の水銀について、換気した直後に指針値以下に低下し、換気の一週間後に一部で再び上昇したことから、換気の有効性を確認したと、こういうことでありますが、こうした数値の変動が起こったということは、換気をとめたら再びまたその数値が上がってくる可能性があると。将来にもわたってそんなことがあってはならないわけでございます。
 地下ピット内の安全性を確保するには、対策として換気を行うということは必要ではないかと、このように考えているわけですけれども、今後の取り組み、どのように考えていらっしゃるか、お尋ねします。

村井中央卸売市場基盤整備担当部長

現在、専門家会議では、水銀の検出原因を特定するため調査を進めているところであります。地下ピット内の安全性確保に向けた対策については、今後の調査を踏まえて検討していただくこととしております。

上野委員

今のご答弁、対策については今後の調査を踏まえて検討をしていくということでございますが、確かに、先ほどの原因究明の答弁で、たまり水を強制的に排水して、地下ピット内で水銀が検出された原因をまず究明していくということでございましたので、その意味では理解ができるわけでございます。
 また、たまり水を強制的に排水することは、市場敷地内の地下水位を低下させるという、こういう点でも重要であると考えております。この地下水関係につきましては、また後ほど質問してまいりたいと思います。
 次に、補助第三一五号線高架橋下についてお尋ねします。
 道路上や六街区と七街区を結ぶ連絡通路内では、ベンゼン、シアン、水銀が基準以下であり、土壌汚染対策による封じ込めの効果が確認されたということでありました。しかし、アスファルト舗装の下では、砕石層内を換気したにもかかわらず、基準を超えるベンゼンと水銀が検出されたということでございます。
 ちょっとパネル用意をしましたので、遠いところからは見づらいと思いますけれども、これは三一五号線、この高架橋下、このアスファルトの舗装の上、特に観測用人孔の上部については出ていない。ところが、この中において、そういったベンゼンなり水銀なり、わずかではありますけれども検出されたということでございます。
 そこで、この第三一五号線高架橋下のアスファルト舗装下における、これは換気、換気範囲と出ていますけれども、この換気の方法というのが非常に大事です。また、空気測定の方法、これについて詳しく、わかりやすく説明していただきたいと思います。

村井中央卸売市場基盤整備担当部長

換気については、六カ所の観測用人孔のうち、基準超過の結果が出た三カ所の人孔で、採取管から舗装下の砕石層内の空気を吸引するとともに、残りの三カ所の人孔でふたを開放し、空気の流入を図っております。換気後、観測用人孔内に設置されている採取管を使って舗装下の砕石層内の空気を測定いたします。

上野委員

都の報告によりますと、専門家会議は、アスファルト舗装下では換気が十分に行われなかった可能性がある、こういった見解を示しているということでございますが、この舗装の下で行った換気に関する問題点についてお尋ねいたします。

村井中央卸売市場基盤整備担当部長

専門家会議からは、換気したにもかかわらず、水銀については濃度が上昇したこと、換気時に空気の流入が行われていたのかが明確でないことから、換気が十分に行われていなかった可能性があるとし、換気方法について検討が必要と指摘されております。

上野委員

とにかく、換気が十分に行われなかった可能性があると、こういわれているわけでございます。その意味では、再度換気を行う際は、今回のようなことを繰り返すわけにいかないわけであります。
 アスファルト舗装下を換気するに当たっては、適切に空気が入れかえられているかを確認する、これを実施する必要があります。どうやって確認していくのか、アスファルト舗装下を換気するに当たって空気がちゃんと流入しているかどうかという、これは難しいかもわかりませんけれども、どういうふうにして確認するのか、その方法についてお伺いします。

村井中央卸売市場基盤整備担当部長

専門家会議の指示を受けまして、砕石層内において改めて換気を行うに当たり、空気が確実に砕石層内に流入していることを確認するため、圧力計を用いて計測することとしております。

上野委員

舗装された道路の下の砕石層というのは、いろんな砕石の種類があるわけですけれども、どのぐらいの砕石なんですかということをお聞きしたらば、単粒度砕石を中心にしたものだということを聞いて、少しほっとしたわけですね。約二割ぐらいの間隙率が出てくるということでございます。多少は水も入っていますから、そのあたりについての不安もありましたけれども、しっかりとこの辺については、専門家の知見もいただきながら、さまざまな工夫を凝らして、きちんと検証できるように取り組んでいただきたいと思います。
 道路上や連絡通路内については、土壌汚染対策による封じ込めによって安全性は確保されている、これはもう専門家の先生からも確認されていますから、食の安全・安心を確保する必要がある豊洲市場におきましてはそれだけではだめだと。舗装したとはいえ、基準超過の原因を究明するということが求められているわけであります。都民や市場関係者の方々が不安を解消できるよう、しっかりと対策を講じていただくよう強く要望いたします。
 ところで、これまでの答弁の中でも使われた言葉の中で、直ちに人体に影響を及ぼすものではないという表現がたびたび出てきます。この表現は、都民にとって非常にわかりづらいのではないかと、このように感じているところであります。
 環境基準や国の指針値を超えているという測定結果でありながら、なぜ人体に影響が出ないのかということになるわけであります。あるいは、直ちにと限定するからには、長期的には影響が出るのではないかなど、疑問を感じる方々がいらっしゃるわけであります。
 そこで、専門家の、直ちに影響を及ぼすものではないという見解について、具体的に、安全なのか安全ではないのか、その意味で都民にわかりやすく説明していただきたいと思います。

村井中央卸売市場基盤整備担当部長

測定結果を評価する際の基準となる基準値や指針値は、長期間の暴露リスクを評価する観点から設定されております。
 環境基準とは、人の健康を保護し、及び生活環境を保全する上で維持されることが望ましい基準であり、一生涯、約七十年間を通じた慢性毒性を考慮して基準値が設定されております。
 また、指針値は、環境基準とは性格及び位置づけが異なるものであり、健康リスク評価にかかわるデータの科学的信頼性に制約がある場合も含めて、環境中の有害大気汚染物質による健康リスクの低減を図るために設定されたものでございます。
 専門家の見解は、こうした基準や指針の特性を踏まえて、一時的に基準値を超過する空気を摂取した場合でも、人体に影響を与えるものではないという趣旨で発言したものでございます。

上野委員

今の答弁からも、専門家は、環境基準や指針値の内容に照らしてこのような表現を使われているとのことでありますけれども、やっぱりわかりにくいですよ、もう言葉でいっても。だから、科学的に正確な表現をしようとすると、おのずとそのような表現になるんでしょうけれども、都民がこれを理解するのは、やはりこの環境基準や指針値という言葉自体、言葉自体の言葉がまた、説明そのものがまたわからなくなるという非常に難しいもので、それを、説明ということで、言葉だけで、ぽんとのせていても、なかなかわからぬわけです。こういったことが、つまり風評被害につながるわけであります。専門家の方々が使われる正確な表現と都民の理解のギャップを埋めるような、そういう取り組みというのを東京都は求められているということなんですね。
 先ほどのこのイメージ図、先ほどの、三一五号線の橋梁の下で云々云々いったって、言葉でいったって、みんなイメージつかない。だけれども、こうやって図で見せると、ああ、そうなのかということがわかってくる。このアスファルトの下の砕石、ここに空気を入れて、かえるというのは、これはちょっと大変だろうな、目詰まりしていないかなとか、そういったことを目で見て理解していくわけですね。
 そしてまた、環境基準についても、この上は大丈夫だけれども、この下はちょっと基準を超えていますよと。じゃあ、この基準というのは大変なことなのかなと。今の説明でいうと七十年間ですよ。このアスファルトの舗装の下の砕石層の、そういったこの下の環境の中で七十年間生活したらちょっと心配ですよという意味だというふうに理解できると思うんですね。そうすると、これは、ここの中の環境で一生涯暮らすということは考えられないなあなんて、そういうふうに絵を見るとわかってくるわけですよ。
 そこで、この基準値や指針値といった専門的な用語の意味や、この図解などを使ったわかりやすい解説を、ぜひともホームページ、これをうまく使って、都民が正しく理解できるような工夫をすべきと考えますけれども、見解を求めます。

村井中央卸売市場基盤整備担当部長

測定結果を含めて、専門家会議の内容は、都民に正しく理解していただくことが重要であり、そのためには、都民に適切に情報を提供していくことが必要でございます。
 このため、環境基準などの専門的な用語について、専門家会議のホームページでわかりやすく解説するなど、都民の皆さんに専門的な内容を正しく理解してもらえるような取り組みを進めてまいります。

上野委員

今、例えばの例、東京都のホームページでという話をしましたけれども、何しろホームページも開けないような方もいらっしゃる、高齢者の方々もいらっしゃる、いろいろなマスメディアを使って広げていく。先ほどもある方からいわれましたけれども、ぜひとも小池知事がそういったことをきちんと説明していくような、ぜひ総務局長、そういうふうに知事にも話してください、もっとわかりやすく話してくれというふうなことで、そういった取り組み、都民や市場関係者の皆様にとってもわかりやすく伝える、このことを強く要望しておきます。
 続いて、地下水の管理について質問をしたいと思います。
 ご存じのとおり、地下水の管理水位については、平成十九年度から二十年度に開催された専門家会議から、APプラス二メートルと基本的な考え方が出され、さらに技術会議では、集中豪雨時でも管理可能となるよう、地中に貯水機能を確保することを踏まえて、APプラス一・八メートルで管理することが提言されたわけであります。
 しかし、現在の水位は依然として高い。APプラス二メートルよりもはるかに高い状況になっているわけです。管理水位を超える状況に至ったのは、さきの公営企業決算特別委員会で、我が党の質疑によって明らかになったわけでございますけれども、改めて、この公営企業決算特別委員会での議論を確認いたしますと、地下水位が高くなった要因というのは、本年五月の建物工事の竣工後も、仮設の排水設備を設置し、排水していたけれども、地下水管理システムというのは、これは十月に稼働するわけです。この間、約半年近く、一番大事な、いわゆる出水期といわれている、しかも雨が降りやすい、集中豪雨、台風も来る、そうしたところの八月ですよ、そのときに、外構工事の進捗に伴って、障害があるから排水設備を撤去したという話が明らかになって、私は唖然としましたですね。
 技術屋であるならば、これは考えられないことだし、ましてや環境対策については、極めて重要な場所ですよ。こうした地域の中で、排水設備をとったらどうなるかというのは、これは素人でもわかる。ばんばんばんばん雨が降ってきたら、あそこの場所は、せきとめられたわけですよ、遮水壁で。三つ大きなおけがあるような状況ですから、そこに水がどんどん浸透していったら当然に地下水は上がるというのは、これは誰が考えたってわかる話です。なぜ、これをやらなかったんだと。その間に一番、出水期の大事なときに、もう本当に痛恨のきわみ。もう何度もいわれますけれども、もうそこに一つの大きな原因がある。そのときにきちんと排水していれば、何ら問題なかった。地下ピットに水がたまるようなこともなかったんですよ、APプラス二で管理していれば。都の環境対策の意識というのが極めて希薄だったということを改めてもう一度話をさせていただきました。
 我が党は、先月の経済・港湾委員会におきましても、地下水位の低減に向けた早期の排水に関する具体的な提言も行ってまいりました。都に対しては、今後、適切な対応をとっていただけるように求めておきます。
 地下ピット内で検出された水銀の原因究明のために、たまり水を強制排水するという答弁もありましたが、この強制排水は、市場敷地内の地下水位の低下にもつながり、重要であると考えます。
 そこで、強制排水によって、どの程度の排水ができたのか、取り組みの効果をお尋ねします。

吉野中央卸売市場建設技術担当部長

十二月十三日から強制排水を開始しておりまして、二十五日現在、累計で約一万八千立方メートルを排水しております。
 また、建物ごとの地下ピットのならしコンクリートからの水位でございますが、十二月二十六日、昨日の計測によりますと、五街区青果棟及び六街区加工パッケージ棟では、ならしコンクリート面より下がっております。また、六街区水産仲卸売り場棟では約三センチ、七街区水産卸売り場棟では約一センチとなっております。
 引き続き強制排水を着実に進め、早期に地下水管理システムの管理水位の実現を目指してまいります。

上野委員

排水期間については、先ほどの答弁で、APプラス二・〇メートルまでの水位に達するまでは三カ月程度かかる、必要ですという話がありました。では、どのぐらいの費用が必要なのか、お尋ねします。

吉野中央卸売市場建設技術担当部長

強制排水の費用につきましては、pH、これは水素イオン濃度ですが、pH処理に必要な薬品や機器のリース費用、下水道料金などを含め、街区によって違いはございますが、各街区で数千万円程度を見込んでおり、最終的には、今後の排水量の実績に応じて精算することとしております。

上野委員

強制排水を進めることで、管理水位までの低下を目指すということでございます。
 しかし、地下ピット内で強制排水をしても、その敷地、建物以外の敷地の地下水位がまだ高い。高いということは、排水しても徐々にまた周りの水がその地下ピットにしみ込んでくると、また上がってくるわけです。一旦下がってとめちゃうと、また上がってくる。そうしたら、たまり水に対しても、今後きちんと水の処理をやっていくのか、このことについてお尋ねします。

吉野中央卸売市場建設技術担当部長

ご指摘のとおり、建物周囲の地下水位が高い状況にあることから、ピット内に復水するということが考えられます。復水も含めて強制排水し、地下水管理システムが正常に稼働できるよう、管理水位まで低下させることを目指しております。

上野委員

今後、専門家会議において、地下ピット内で必要となる対策について検討されると思いますが、強制排水から今後の対策工事の開始までの期間、地下ピット内に地下水が再びたまることがないようにしなければなりません。
 地下水位が上がったり下がったり、上がったり下がったりを繰り返すと、これは土木屋の常識として、圧密沈下を起こして地盤が下がります。何度もそういったことを繰り返しちゃいけないんです。だから今後は、ちゃんとAPプラス二・〇とか一・八七、その一・八以上は上げない、これはぜひともやっていただきたい。でないと大変なことになりますよ、もう一度上がってしまうと。
 また現在、各街区の地下水位が高いこともあって、ある方なんかもいわれていましたけれども、土壌汚染対策により入れかえたきれいな土が再汚染されたのではないかと、こういうことを懸念されている声もあるわけです。
 そこで、この地下水位の上昇に伴う土壌の再汚染はされていないかどうか、このことについて明白に答えてもらいたい。

村井中央卸売市場基盤整備担当部長

市場敷地内では、汚染の有無にかかわらず、ガス工場操業地盤面より二メートル下まで掘削除去するとともに、APプラス二メートル以深についても、調査によって把握したガス工場操業に由来する環境基準以上の有害物質を含む土壌について掘削除去しております。
 地下水位については、揚水、復水を、現地において繰り返し実施し、水質を環境基準以下にまで改善しております。土壌、地下水のいずれについても、対策の完了を平成二十六年十一月の技術会議において確認していただいております。
 このように、土壌汚染対策を適切に講じていることから、都としては再汚染されていることは認識しておりません。

上野委員

こういった委員会の中の答弁だけで終わっちゃだめなんだよ、委員会だけの。そうした情報を都民に正しく伝えないと、また、変に不安をあおるようなことを話すところもあるわけですから、それをやっぱりきちんと、それでまたみんな動揺しちゃうんですから。とんでもない話で、今いったことを自信を持って、やっぱりもっと、先ほどホームページもありましたけれども、そういう以外のものでもしっかりと取り組んで、正しい話を、正しい情報を、ぜひとも早急に進めていただきたい。
 そして、強制排水と地下水管理システムの揚水井戸からの排水を着実に進めて、早期に水位を下げることが重要であります。ぜひしっかりと取り組んで、地下水管理システムの管理水位を実現していただくよう強く強く重ねて要望しておきます。
 排水とあわせて対応が必要なのは、市場用地への計画を上回る雨水の浸透を防ぐということであります。遮水壁で囲まれた豊洲市場の用地は、一たび雨水が浸透すれば、地下水位は、先ほど話したようにすぐに上昇していくということです。
 特に六街区にある、この更地になっていた千客万来施設用地は、私たち都議会公明党は、この問題が出たときに、すぐに、九月、短期間のうちに三回現場調査をしてまいりました。そうした中で、見ていると、外構だけだと思っていた、地表は、舗装されてないところは。ところが、千客万来施設、でかい施設が更地のままですよ。そのままにしていたら当然に水がどんどんしみ込んでいくのがわかる、それがそのままほったらかしになってるわけです。
 我々は、現場で、すぐそこの担当者に、これは早く簡易舗装なりしないと大変なことになるぞと。一生懸命、地下水管理システム、稼働したって同じじゃないかと。雨が降ったら、またふえていくぞ、こういうところを閉めなきゃだめなんだと。早く協議して、簡易の舗装をすべきだと。でかい舗装は必要ないんです。雨が浸透しないで、アスファルトなんて、三センチ、四センチあればもう十分に浸透しなくなるわけだから。地下水が入ってしまうと、これを排水するには今のように多額のお金が必要になってくるわけです。処理もしなきゃならない。
 ところが、舗装して、地表に降った雨水をそのまま流していけるわけです、下水管に。アスファルトの舗装代なんて安いものです。だから、これを早くやれと何度も九月のときからいっているわけです。
 この千客万来施設用地の舗装、その後どういうふうに取り組んできたのか、明らかにしてもらいたい。

村井中央卸売市場基盤整備担当部長

六街区の千客万来施設用地については、都の移転延期の決定を受け、事業者による着工が見合わされている状況となったことから、アスファルト舗装の敷設に向けて事業者と協議を行ってまいりました。協議が調ったことから、今月中旬からアスファルト敷設工事を開始し、二十二日に工事が完了したところでございます。

上野委員

今、初めて私も聞きましたけれども、終わったら終わったで早く連絡を欲しい。現場にすぐ飛んでいきますよ。そういった情報も全然入ってこない。そういったところが大事なんですよ、危機管理能力というのは。そういった配慮が必要なんです。そうすれば、我々だって都民の方にもいえるわけです。市場は頑張っているよ、地下水位が上がらないよう頑張っているよといえるわけです。
 終わったという話を聞いて、評価しますよ。ちょっとかかり過ぎ、九月ですから私がいったのは。いろいろ職員の方々、私も元職員なもので手続に時間がかかるというのはよくわかりますから、いろんな協議で苦労されたことと思いますけれども、結果的にそういった形で、少しでも浸透しないような、そういった状況にしたということについては評価しておきます。地下水位の管理に向けて、引き続き的確な対応を迅速にとっていただきたいことを求めておきます。
 今後の専門家会議の検討の進め方についてお尋ねします。
 築地市場の業者の皆さんは、非常に厳しい経営状況に置かれております。早期に安全宣言を出してほしい、移転時期を明確に示してほしい、こういった切実な声が我々にも寄せられております。また、こうした声だけでなくて、豊洲市場に対して疑問や不安を抱く都民を初めとする消費者の皆様方の声にも、やはりきちんと答える必要があるわけです。
 そこで、平成二十年度の専門家会議では、パブリックコメントを実施されておりますけれども、今回も、専門家会議の座長は、実施の方向を示しているように聞いておりますけれども、具体的な都民の意見を聞く方法について検討されているのかどうか、お尋ねします。

村井中央卸売市場基盤整備担当部長

専門家会議においては、提言書をまとめるに当たって、パブリックコメントなど、広く都民などの意見を聞く方法を今後検討していくものと認識しております。

上野委員

さきに知事が示したスケジュールがありますけれども、それによりますと、専門家会議の提言の取りまとめは、ロードマップでは四月と、こうされています。通常、パブリックコメントは、その前段として実施されるということでありますので、四月の前には対策等が明らかになることを期待しております。
 これまでの専門家会議をインターネットで拝見しておりますと、先生方は、さまざまな意見や反対の意見に対しても、この専門的知見を、聞いている方がわかりやすいように、それはそれは忍耐強く説明をされております。また、あるときは罵倒もされた、さらしものにされるような状況にもなられたわけです。
 そんな中でも、変な風評被害を出さないようにと、理解を得るためにもう大変な努力をされているというのが拝見していてよくわかりました。そうした専門家会議の先生の対応の姿勢には、私はもう頭の下がる思いです。心から尊敬の念を抱くものでございます。
 ともあれ、知事の一日も早い判断のため、専門家会議の先生方にも、引き続き精力的にご検討を進めていただくことをお願いして、次の質問に移ります。
 市場問題プロジェクトチームについてでございますが、このプロジェクトチーム会議のインターネット中継というのを私も見させていただきました。このインターネット中継のすばらしいというのは、ノーカットですからね、ノーカット配信です。都民や市場関係者、そして全国の人々が会議のやりとりの全てを見ることができる。
 したがって、見ている方々に変なフィルターが入らないですから、誤解を招くようなことがない。非常にこれはいい持っていき方だと思います。会議において、専門委員の先生方も、一般の人々にもわかるよう説明することに努力されているのがよくわかる。さらに間違った不安を与えないように審議を進めるように尽力されている。このことも私は大いに評価したいと思います。インターネット中継を通じて正確な情報発信を行うことは、風評被害の払拭のためにとても重要なことだと思います。
 そこで、知事が十一月十八日の記者会見において、市場問題プロジェクトチームは審議を尽くして報告書を作成するとし、その取りまとめの時期は五月を想定していると、こう発表されたわけです。
 今後の市場問題プロジェクトチームの五月までの調査内容とか開催回数とか、私たちのこの特別委員会というのは非常にそういった意味では関係の深い話なので、このことがなかなか明らかにされていないわけです、その内容が。この後どういうふうに調査していくのか、どのくらいまで開催されていくのか、ぜひとも、この特別委員会のメンバーの前で明らかにしてもらいたいと思いますが、いかがでしょうか。

池上総務局都政改革担当部長

市場問題プロジェクトチームは、月に一回のペースで会議を開催し、課題を整理することとしております。
 今後につきましては、現時点での予定ではございますが、平成二十九年一月開催予定の第五回会議で、業者の負担と事業継続性について、同年二月開催の第六回会議では、築地市場の補修について、同年三月開催予定の第七回会議では、地震、液状化について、第八回の会議では、専門家会議の報告に対するセカンドオピニオンなどについて、順次、審議をしていく予定でございます。
 仮に、五月まで月一回のペースで会議を開催するならば、本プロジェクトチームの五月までの開催回数は九回となりますが、五月までの具体的な開催回数につきましては、まだ未定でございます。

上野委員

今後、いろんな内容についてありました。地震、液状化という話もありましたけれども、市場問題プロジェクトチームの先生方には、液状化の専門の先生がいらっしゃらないと思うんですね。そういった意味でのセカンドオピニオンなのかなということも思っております。
 最後の質問にしたいと思いますけれども、この市場問題プロジェクトチームは、専門家会議からの提言や方針の案が示されたならば、パブコメの前でもわかるわけですけれども、その段階からこのセカンドオピニオンとしての結論を早期に出せるように、ぜひとも検討を進めていただきたいと考えますけれども、見解を伺います。

池上総務局都政改革担当部長

市場問題プロジェクトチームの小島座長は、専門家会議にもオブザーバーとして参加し、専門家会議における審議についても逐一状況を把握しております。
 市場問題プロジェクトチームの検討内容、スケジュールにつきましては、各専門委員と調整の上、座長が判断しているものでございますが、いただきましたお話の内容につきましては、事務局から座長にお伝えしたいと思います。

上野委員

ぜひ、お伝えしてもらいたいと思います。
 豊洲市場への移転については、市場関係者の皆さんも大変な思いをされている。そのほか多くの都民の方も、この知事の早期の判断というのを待っているわけであります。知事に一日も早い判断を行っていただくことを強く要望いたしまして、私の質問を終わります。


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