■環境・建設委員会(建設局)
 平成28年02月29日/月曜日

上野委員

私からは、今回の契約案件である上平井水門耐震補強工事並びに上平井水門耐震補強工事その二、及び木下川排水機場耐震補強工事について質問をいたします。
 ご存じのとおり、東部低地帯は、いわゆる地盤の高さが東京湾の海面より低いゼロメートル地帯が広範囲を占めているわけであります。この地域に約三百万人の人々が河川の堤防や水門などに守られて生活しておられます。したがいまして、東部低地帯では、地震や高潮、津波による水害から、この方々の命と財産を守るために、水門や堤防などの安全性を向上させることが極めて重要でございます。
 このたびの上平井水門は、荒川と並行して流れる中川と綾瀬川との合流部にあります。私の地元江戸川区は、この水門によりまして高潮や津波などの脅威から守られているのであります。大地震により、万が一この施設が損傷して閉鎖できなくなると、高潮などによりまして、江戸川区の大半が浸水してしまう可能性があるとの不安から、早急な耐震対策が望まれております。
 東京都は、東日本大震災発生後、速やかに整備計画を策定し、平成二十四年度から耐震対策を進めておりますが、上平井水門についても耐震対策を急がなければなりません。
 そこでまず、上平井水門耐震補強工事と上平井水門耐震補強工事その二の目的と工事内容、また今後の予定についてお尋ねいたします。

三浦河川部長

中川にございます上平井水門は、特に地盤の低いこの地域におきまして、都民の生命と財産を高潮等の脅威から守るため、昭和四十四年度に設置をいたしました施設でございます。今回、契約予定の工事は、平成二十四年四月に東京都防災会議が示しました最大級の地震が発生した場合におきましても、水門の開閉機能を保持し、津波等による浸水を防止するため、耐震対策を実施するものでございます。
 二件の契約案のうち、上平井水門の耐震補強工事では、門扉の取りかえや巻き上げ機の更新によりまして、地震や津波に対する強度を高めるとともに、門扉を開閉する時間の短縮を図ってまいります。耐震補強工事その二では、門柱等コンクリート躯体のかさ上げや補強などを行ってまいります。
 今後、水門を操作する管理棟の建てかえなどの工事を行いまして、三十一年度までの対策完了に向け着実に進めてまいります。

上野委員

上平井水門は、今井水門と同レベルの大型水門であります。多くの区民の生命線となる極めて重要な施設であります。工事は、三十一年度まで長期間にわたるとのことでありますので、くれぐれも工事間の調整を十分に行いながら、耐震対策完了に向けまして確実に推進していただきたいと要望いたします。
 次に、旧中川にある木下川排水機場の耐震補強工事について質問いたします。
 江戸川区内でも、特に地盤の低い地域を流れる旧中川、大地震により仮に排水ポンプなどが損傷しますと、豪雨時に河川の水を排水できなくなるために、低地帯では甚大な水害が発生するおそれがあります。ゼロメートル地帯は海面下であるため、ポンプで排水するしかありません。排水機場が有効に機能することが不可欠であります。そのためには、耐震対策だけではなくて、電気室などの施設を浸水高よりも高く設置するなどの耐水対策も重要であると考えております。
 そこで、木下川排水機場耐震補強工事の目的と工事内容、また、今後の予定についてお尋ねいたします。

三浦河川部長

旧中川にございます木下川排水機場は、江東内部河川の東側の地域におきまして、都民の生命と財産を高潮や豪雨等の脅威から守るため、昭和五十二年度に設置をいたしました施設でございます。
 今回、契約予定の工事は、最大級の地震が発生した場合におきましても、ポンプによる排水機能を保持し、津波等による浸水を防止できるよう、耐震耐水対策を実施するものでございます。
 具体的には、ポンプ設備及び附帯設備の更新、壁や床等コンクリート躯体の補強などの耐震対策と冷却塔や燃料ポンプ等の高所への設置などの耐水対策を行ってまいります。
 今後、排水機場を運転操作するための受変電設備の改修や管理棟の建てかえなどの工事を行いまして、平成三十一年度までの対策完了に向け着実に進めてまいります。

上野委員

想定される最大級の地震用対策として、耐震対策にあわせて耐水対策の工事も行っていくということがわかり、安心いたしました。東部低地帯には、このほかにも多くの水門や排水機場があります。高潮、津波などからこの地域を守るためには、水門など全体の耐震耐水対策を着実に進めていく必要があります。
 そこで、河川における水門、排水機場などの施設における耐震耐水対策の全体の進捗状況についてお尋ねします。

三浦河川部長

整備計画におきまして、水門排水機場等全二十二施設の耐震耐水対策を、平成三十一年度までに完了することとしておりまして、二十七年度末までに、本契約案件を含めまして十三施設に着手をいたします。
 二十八年度は、新たに、江戸川区内の新川東水門や江東区内の扇橋閘門など四施設で耐震対策に着手をいたしまして、平成二十八年度末までに対策が完了する施設は、大島川水門など六施設となる見込みでございます。
 引き続き、三十一年度までの対策完了に向けまして、着実に取り組んでまいります。

上野委員

今のご答弁にありますように、水門排水機場などの施設の耐震、また耐水対策というのを、建設局の皆さんは本当に着実に進捗しているということで、私は評価しております。東部地帯を地震や津波から守るために、一刻も早い耐震耐水対策の完了を期待しているところでございます。
 旧中川は、もう既にご存じだと思いますけれども、明治の東京大洪水があって、隅田川が大氾濫して、城下町が大変なことになってしまったということで、国の政策として、荒川放水路というのを新たにつくっていった。今の荒川が、人工的に明治の暮れから昭和の初めまでの約二十年間でつくっていった川が荒川。この荒川をつくっている中で、実は、中川がちょうど真ん中で分断されてしまって、残りの部分が旧中川として残っているということで、地元の方は、旧中川といわずに、今でも中川といわれているんですね。そういったところでございます。
 ご存じのとおり、この江東三角地帯というのは、明治以降の工業の発展によりまして地盤が沈下してしまった。これによって、洪水や高潮に対して極めて脆弱な地域となっている。過去に、幾多の水害に見舞われてきたところがこの旧中川なんですね。この旧中川というのは、河床が高くなっていて、住んでいる住宅の方が低いという、いわゆる昔は天井川だった、暴れ川ともいわれたわけですけれども、そうしたところを、何とか住民を守ろうと、都民を守ろうということで、建設局の河川部の皆さんに、もう必死になってやってもらいました。地域全体を堤防と水門で囲みながら、これはもう全体そうですけれども、特に地盤の低い旧中川を含む東側の河川では排水機場と、閘門というのを設置して、人為的に平常時の水位を段階的に低下させていかれたんです。段階的に低下させながら、今は、この東京湾の満潮面よりも水位を低下させて、それをずっと維持されているということです。だから住んでいる方々は、あの旧中川は低くあると思っているんですけれども、あれは建設局の方々が都民の命を守るために、ずっと四十年間ですよ、四十年間やってきて完成した。我々としては本当に感謝しているところでございます。
 こういった意味で、その水害に対する安全性を大きく向上させたのが建設局、また環境に配慮した堤防の整備によって、安全で潤いのある親水空間に生まれ変わりました。これも建設局と地元の区、これは三つの区ですけれども、江東区、墨田区、江戸川区が協力して、できあがりました。もう皆さん、朝は散策とかマラソンとか一生懸命やっていらっしゃいますけれども、この間見たときには、パラリンピックの強化選手の方がカヌーの練習をされておりました。こういうふうにいろいろな形で使われています。
 これから桜の咲く季節になっていくわけですけれども、そこでは、ボートフェスティバルも行われていくわけでございます。桜花らんまんの中、この都民の方がボートに乗りながら、また、その桜の背景の後ろにスカイツリーがでかく見えるんです。こうしたスポットというのは都内にはないんです。ボートで桜を見ながら、スカイツリーのすぐそばでこげるという、これからもマスコミで捉えられていくと思うんですけれども、こういった絶好の観光スポットになったのも、ひとえに私は建設局河川部の歴代にわたる職員の皆様が、これまで大変なご尽力とご苦労によって、都民の安全・安心というのが、豊かな憩いの場を築いてこられたということで、本当に感謝の思いと敬意を表したいと、このように思っているところでございます。
 これからもしっかりとこの耐震対策のために頑張っていただいて、皆さんの仕事を高く評価しておりますので、ご努力していただきますように心から要望いたしまして、私の発言を終わります。


前のページへ戻る



Copyright(C) Kazuhiko Ueno All Rights Reserved.