■環境・建設委員会(建設局)
 平成27年11月19日/木曜日

上野委員

私からは、まず初めに、橋梁の整備事業について質問していきたいと思います。
 いうまでもなく橋梁は、地域の防災性、また安全性の向上のために重要な都市基盤施設でございます。特に、私の住む江戸川区、先ほど大島副委員長が足立区は四方が川に囲まれている、江戸川区は川と海に囲まれているということでございまして、その中でやっぱり橋梁というのは地域間の連携、また日常の暮らし、そして災害時の避難路ということで、極めて必要不可欠な施設となっているわけでございます。
 首都直下地震が切迫している中、大地震が発生したときにも、橋梁は住民の避難や救命活動、さらには復旧活動、そのためには、橋梁の機能というのは確保していなければならないということでございまして、絶対に落橋してはならないわけでございます。そのためには、一刻も早く橋の機能を確保する橋梁の耐震化を完了する必要があると思います。
 そこで、まず、橋梁の耐震化について、現在の進捗状況をお尋ねいたします。

川合道路保全
担当部長

震災時における都民の安全な避難や緊急輸送を確保し、救命、復旧活動を迅速に行うためには、橋梁の耐震性向上が重要でございます。
 都では、震度七を記録した阪神・淡路大震災や東日本大震災級の地震にも耐えられるよう、都道において緊急輸送道路等の橋梁四百一橋を対象として、橋脚の補強や落橋防止装置の設置など、必要な耐震化に重点的に取り組んでおります。現在までに対象となる全ての橋梁で完了もしくは工事に着手しております。

上野委員

橋梁の耐震化が順調に進んでいるということでございますが、思えばあの阪神大震災というのは、発生したのが平成七年ということでありまして、ちょうど平成七年の四月に、私も都の職員時代、道路橋梁課に着任いたしまして、大変なときに入ってまいりました。とにかく皆さんも記憶にあると思いますけれども、橋が落ち、そしてまたピルツ橋の連続の倒壊といった非常にショッキングな映像も流れていたわけでございます。
 そうした中で、とにかく橋の機能を確保する、落橋させない、そしてまた、橋脚が壊れないというふうなことで、道路橋示方書の改訂ということで大変な苦労をした思い出がありまして、ここにもそのとき一緒に苦労した仲間が一番後ろの方に今いらっしゃいますけれども、紅林橋梁構造専門課長、この方と、本当に苦労されて−−紅林さんは、恐らく東京都の職員の中では橋梁では彼が一番じゃないですかね、もういろんな知識もありますし、生き字引のような状況の中で、彼みたいな専門家がやっぱり必要ですよ、技術屋としては。そういう後に続く方をぜひ育ててもらいたいと、このように思うわけでございます。あれからちょうど二十年がたってここまで来たということで、本当にうれしく思う次第でございまして、これまで本当に苦労された建設局の皆さんに心から高く評価したいという言葉と感謝したいという言葉とありますので、しっかりと今後とも頑張ってもらいたいと思います。
 次に、耐震化と並びまして、かけかえピークの平準化やコスト縮減というものを図るだけではなくて、CO2削減に大きく寄与するという橋梁の長寿命化にも建設局は取り組んでいるところでございます。
 そこで、橋梁の長寿命化の取り組み状況を、私は江戸川区なもんですから、地元江戸川区において、どういうふうに今されているかお伺いいたします。

川合道路保全
担当部長

都では、高齢化する橋梁の対策として、著名橋や幹線道路の橋梁などを対象に、平成二十一年度から長寿命化事業を進めております。この事業は、将来の損傷状況を予測し、最新技術などを活用した適切な対策を実施することで、対策後百年以上の耐久性や安全性などを確保するものでございます。これにより、更新ピークを抑制し、予算の突出を解消するとともに、工事を分散することで交通渋滞が軽減され、円滑な交通ネットワークを継続的に確保できます。
 江戸川区内の対象橋梁は十五橋ございまして、そのうち九橋について設計を進めております。
 今後とも、長寿命化事業を推進することで、都民の安全と安心を確保し、高度防災都市を実現してまいります。

上野委員

ぜひ橋梁の長寿命化事業を推進していただきたいと思います。
 次に、橋梁の新設に向けた整備事業について質問していきたいと思います。
 一般に交通渋滞の解消や防災性、また利便性の向上を図るには、橋梁と橋梁の間隔というのは非常に大事でありまして、理想とされるのは二キロ以下と、このようにいわれているわけでございます。では、都内の主要河川の平均の橋梁間隔というのはどのくらいなのかということでありますけれども、多摩川が一・九キロメートルぐらいだと、それでまた隅田川が〇・九キロメートルぐらい、また荒川が一・八キロメートルぐらいということで、非常に理想に近い形で今橋がかかっている。
 その中で江戸川はどうなのかというと、二・七キロなんですね。また、その江戸川区内における江戸川、旧江戸川の平均橋梁間隔というのはどのくらいになっているかというのは今いえますかね−−ちょっとすぐいえないということですね。
 私の調べたところによりますと、約三・五キロですよ。平均三・五キロなんです。ほかのところと比較してもかなり広くなっている。今まで全然それがなかなか前進されていないわけです。一生懸命やっていらっしゃると思うんですけれども、だから慢性的な交通渋滞が発生するし、それから災害時のときに心配なわけですね。
 特に千葉街道、蔵前橋通りの先で江戸川から千葉に行くという橋がある、市川橋。その市川橋からずっと下の今井橋、新大橋通りですよ。もう下まで行って八キロです。この延々八キロ区間に人が渡れる橋がないんですよ。あるのは自動車専用の橋なんですよ。
 だから三・一一のあの地震のときに、多くの人が都心から千葉に帰っていこうとした京葉道路なんかすごかった。ところが、その江戸川の手前でみんなとまってしまった。橋を渡ろうと思ったならば、それは自動車専用の橋だということで。それで、上と下に流れている次の橋に行くまで一時間以上かかるような距離ですよ。これが今の実態なんです。
 こういった帰宅困難者、いざというときに橋が極めて大事だと、このような教訓を踏まえまして、平常時のみならず災害時においても人や物の流れを確保し、地域の安全・安心を支える都県境の道路整備というのは非常に重要になってくるということであります。
 まずそこで、都県境を結ぶ道路橋梁整備について、都の基本的な認識をお尋ねします。

相場道路
建設部長

都県境を結ぶ道路や橋梁は、災害時の避難や救助、救援、緊急物資輸送等を行うために必要不可欠な都市基盤でございます。また、都県間を移動する交通を分散させる道路ネットワークを形成する上でも、その整備は非常に重要でございます。
 都は、昨年策定いたしました東京都長期ビジョンにおきまして、都県境を越えた道路ネットワークを形成し、都市間連携の強化や広域的な防災性を向上させることとしており、その実現に向けて重点的に取り組んでまいります。

上野委員

先ほど話しましたように江戸川には橋梁が少ないという今の状況。市川橋から今井橋までの延々八キロ区間に、実は二つの新たな橋梁をかける計画があるんです。一つは第三次事業化計画路線となっている。そしてまたもう一つは非常に大事なんですけれども、第三次事業化計画路線に入っていない。まずその第三次事業化計画の優先整備路線になっている補助第一四三号線、柴又街道の沿線になっていますが、そこの橋梁部についてお尋ねしていきたいと思います。
 本路線については用地買収等も江戸川区に委託して、地元がやると本当に用地買収というのは早く進むんですね。それによって旧江戸川までの道路というのはもうできちゃった。昨年二月に交通開放されたわけでございます。地元住民からは、道路ができたんだと、あとは千葉につなぐ橋梁を待つだけだと。しかし、用地買収も協力したんだけれども、一向に橋の工事がないじゃないかと、何とか早くつくってくださいという要望があるわけでございます。
 そこで、補助第一四三号線の橋梁部の取り組みについてお伺いします。

相場道路
建設部長

補助第一四三号線は、葛飾区金町二丁目から千葉県境の江戸川区東篠崎二丁目に至る都市計画道路であり、都市間連携の強化や防災性の向上に資する重要な地域幹線道路でございます。都県境の橋梁部の整備に当たりましては、事業手法や整備時期など千葉県との調整課題があり、県と設置いたしました道路橋梁整備調整会議におきまして協議を行っております。
 引き続き、橋梁部の事業化に向けまして千葉県との協議を重ねながら、課題解決に取り組んでまいります。

上野委員

この路線は地元の皆様からも、今の状況で車が生活の道路の中へ入っているわけですね。したがって、この橋ができればみんなそっちの方に行くから、地域の安全・安心につながるということで、ぜひとも急いでもらいたいという強い要望がありますので、よろしくお願いしたいと思います。
 そしてもう一つ、先ほどいいました第三次事業化計画に入らなかった橋梁があります。しかし、私は、これが最も急がなきゃならない橋だというふうに思っているんです。これは補助二八六号線。ずっと前から、都議会議員になってからずっといつもいっているんです。
 ここは、あの防災公園になっている篠崎公園、そしてまた、その江戸川の対面にあります市川市の大洲防災公園という防災公園同士がすぐそばにある、それを結ぶ橋なんです。もう皆さんプロですからわかりますように、防災拠点を結ぶそういった橋というのは極めて重要。連携というのが大事になってくるわけです。これは命の橋ともいわれているわけでございまして、この橋を早くつくっていってもらいたい、こういう思いでございます。
 住民の生命を災害から守るという観点からも、このような都県境の橋梁は現在検討を進めている第四次事業化計画の優先整備路線にぜひとも位置づけるべきであると思います。そしてまた、東京都と千葉県を結ぶ都県境の橋ですから、東京都が主体的な立場になって実施すべきだ、このように考えております。この二点を強く要望しておきます。
 次に、京成押上線の連続立体交差事業の質問に移りたいと思います。
 京成押上線は三区間の連立事業があるわけでありますが、一つは、押上駅から八広駅間、二つ目は、四ツ木駅から青砥駅間、そして三つ目が、京成高砂駅から私の地元である江戸川駅間の三つの区間ということで計画があるわけですけれども、まず一つ目の押上駅から八広駅間については、ことし八月、高架化が完了しました。明治通りなどの六カ所の踏切がなくなって、もうしょっちゅう私はその道路を使うんですけれども、本当に快適になった。いつもあそこは渋滞だった。今はスムーズに流れるということでございます。
 そういった意味では、本当に京成曳舟駅周辺は、この連立事業を契機としまして、再開発事業、まちづくりの関係も進んでおりますし、また、まちが一体化されたということで、ネットワークとあと防災性というのが非常に高まったということでございまして、まさに連続立体交差事業の効果というものを身近に実感させていただいているところでございまして、こうした都の取り組みについて、私は本当に高く評価しているところでございます。
 そして、二つ目の隣の区間、京成押上線の四ツ木駅から青砥駅間の連続立体交差事業は、平成十四年度に事業着手して、それ以来十三年が経過しているという状況でございます。これも、平成十四年事業着手というのも、実はちょうど私はそこの関連事業課に前の年の平成十三年の四月に着任したんですね。そして、担当が京成と小田急という意味で、この京成線というのは本当にいろんな思い出のある線路でございます。
 当時、葛飾区の方では、これは今都市整備局の佐藤理事が課長で担当でいらっしゃいまして、一緒にやってきたわけですけれども、その前任者が、これ記憶違いですか、佐野局長がそこにいらっしゃった、前任者なんですよ。だから、本当に事業化に向けてすごく苦労されたと思いますので、しゃべられないですけれども、思いはあると思うんです。後で聞いた方がいいのかな。
 とにかくそういった、私にとっても工事説明会とか非常に思い出に残るところでございまして、かなりもう進んでいるのかなと思っていたら、余り進んでいなかったということでございます。なぜかと。その後、京成立石駅の北側の用地取得に時間がかかっているということで聞いております。既に用地取得に協力いただいた地元の方々の気持ちを無駄にしないためにも、これは早期に工事を進める必要があるわけでございます。
 そこで、本事業の現在の取り組み状況についてお尋ねします。

相場道路
建設部長

京成押上線四ツ木駅から青砥駅間の連続立体交差事業は、約二・二キロメートルの区間を高架化することで、平和橋通りなど十一カ所の踏切を除却し、交通渋滞や地域分断を解消するものでございます。
 これまでに約九割の用地を取得しており、残る用地の取得につきましては、事業の一層の進捗を図るため、土地収用法の活用も含め、早期に進めてまいります。また、年内に工事説明会を開催し、仮線路を設置するための準備工事に着手いたします。
 今後とも、地元区や鉄道事業者と連携し、地域の方々の理解と協力を得ながら本事業を積極的に推進してまいります。

上野委員

いよいよ年度内に工事着手にこぎつけるということで、その努力を評価したいと思います。地元の方々は一日も早く踏切がなくなるとともに、鉄道による地域分断が解消されることを望んでいらっしゃいます。早期完成に向けまして本事業を積極的に進めていかれますよう要望いたします。
 それで、次はいよいよ京成高砂駅から江戸川駅間の鉄道立体化に取り組むべきであると思っております。立石の方が片づいたらこちらにという、これまでもそういった説明を受けておりましたんで、立石、葛飾の部分が見えてきました。その立石立体化が見えてきている中で、いよいよ高砂駅から江戸川駅間。これは私の地元江戸川区と非常に関係するところでございますので、ここに力を入れていってもらいたい。
 この区間は平成二十年に連続立体交差事業の事業候補区間として位置づけられておりますが、地元から鉄道立体化の見通しについて問われても答えられない状況にあるわけです。このため、本区間の事業方針を定め、速やかに都市計画手続を進めていくべきであると考えているわけでございます。
 立石の方が済んで、今度こちらの高砂の方ということで、私が今一番強くいっていたのは、早く都市計画決定をやるべきでしょうと、こういう話をしていたんですけれども、これは京成の押上線のときにも非常に苦労したのが、連立事業で立体化するためにどうしても仮線をつくらなきゃいけなくなってくると。仮線用地、あるいは環境側道というものをつくっていくときに、ここにマンションとかが建っていると大変な苦労をするわけですね。
 実際にそういうところがあって、もう何度も話をして、莫大な費用がかかる。今回の高砂駅から江戸川駅間、都市計画決定がなかなかされないもんだから、マンションがもう既にそこに建っているわけですよ。新しく建ったんです。もしそこを担当された職員はここだけでもまず大変ですよ、そのマンションを壊さなきゃいけないから。建ったのは最近ですよ。まだ建つ可能性があるわけです。だから、都市計画決定を早くやらなきゃだめよと。
 確かに区とそれから京成、そちらの方のいろんな都合があるかもわからないけれども、その事業、かなりの負担が東京都にあるわけですから、全部東京都の負担にかかってくるわけですよ。だから、今早くそのあたりのところも話をして、都市計画決定をとにかくとって、そんなマンションがいきなり建つようなことがないようにしておかないと、後で大変なんだ、そのことを強く強くいっているわけでございます。
 いっていくと話が長くなるんで、まず、京成高砂駅から江戸川駅間の鉄道立体化に向けた今後の取り組みについてお尋ねいたします。

相場道路
建設部長

京成本線の京成高砂駅から江戸川駅間は、補助第二八二号線など都市計画道路と三カ所で交差し、踏切十カ所のうち二カ所があかずの踏切であるなど、鉄道立体化による踏切解消が必要な区間であると認識しております。
 都は、平成二十年に連続立体交差事業の事業候補区間に位置づけ、事業範囲や構造形式などの検討を進めてまいりました。本区間の鉄道立体化には、京成高砂駅付近にあります約四・三ヘクタールの車両基地の取り扱いが課題となっております。現在、地元区が中心となり、地域のまちづくりの中で、車両基地を移転し、機能を確保する案を検討しております。
 今後とも、地元区や鉄道事業者と連携し、本区間の鉄道立体化の課題の解決に向けて積極的に取り組んでまいります。

上野委員

取り組み状況についてはわかりましたけれども、大変だった車両基地の移転候補地内にある都営高砂四丁目アパートの建てかえは進んで、今は更地化された。広大な跡地が生み出されているわけです。それが今そのままの状態でいるわけです。
 先ほどの答弁では、今課題となっているのは何だということで話がありました。約四・三ヘクタールの車両基地の取り扱いが課題だと、このようにいわれて、現在、地元、要するに葛飾区が中心となって、地域のまちづくりの中で、車両基地を移転し、機能を確保する案を検討していると、こういうことでありますけれども、やはり東京都がしっかり中に入って、解決に向けて先導していく、これがやっぱり大事だと思います。
 今いらっしゃいますけれども、担当課長はもう本当にプロパーですよ。関連事業課で一緒に当時取り組んできた方々が今もいらっしゃる。そうしたプロパーの方は物すごい知恵を持っています。だから、それをもっと発揮して、その中に入っていって、知恵を出して、不可能を可能にするような「プロジェクトX」みたいな、それを立ち上げて、ぜひこれを進めてもらいたい、このことを強く思うわけでございます。
 先ほどの広大な跡地をそのままにしておいては税金の無駄遣いと批判されかねませんので、この機を逃すことなく、車両基地の移転問題を解決し、京成高砂駅から江戸川駅間の鉄道立体化を早期に都市計画決定し、事業化に向けて、都がイニシアチブを持って積極的に取り組んでいくよう強く要望して、次の課題に移りたいと思います。
 次は、低地河川における耐震対策の推進について質問いたします。
 隅田川、荒川、江戸川に囲まれ、地盤の高さが東京湾の海面よりも低い、いわゆるゼロメートル地帯が広範囲を占める東部低地帯。ここには約三百万人の人々が河川の堤防や水門等に守られて生活しているわけでございます。この方々の命と財産を地震や津波による水害から守るためには、水門や堤防などの安全性を向上させることが重要であります。さらに、この地域には二〇二〇年東京オリンピック・パラリンピックの競技会場も多く計画されていることから、対策を急がなければなりません。
 都では、平成二十四年十二月に策定しました整備計画に基づきまして、現在、隅田川や大島川水門などで耐震、耐水対策事業を進めていらっしゃいますけれども、切迫する首都直下地震などの巨大地震に対して、一刻も早い備えが求められているわけであります。中でも津波や高潮の影響を直接防ぐ防潮堤、そしてまた水門の対策は非常に緊急性が高くなっているわけでございます。
 これまでも何度も主張してきたところでございますけれども、改めて、東部低地帯における河川施設のうち、防潮堤や水門などの耐震、耐水対策の現在の取り組み状況についてお尋ねいたします。

三浦河川部長

平成二十四年度に策定をいたしました整備計画に基づきまして、東部低地帯を高潮などから直接守る防潮堤約四十キロメートルと、水門、排水機場等二十二施設につきまして優先して整備を進め、最大級の地震が発生した場合にも津波等による浸水を防ぐよう、耐震対策を実施しております。
 あわせまして、水門や排水機場の電気、機械設備につきましても、万が一浸水が発生した場合でも機能を保持するため、計画の高潮高さより高い位置へ機器等を移設することや、開口部を水密化するなど耐水対策に取り組んでおります。
 計画策定後直ちに事業を開始し、二十七年度は隅田川など五河川の防潮堤八・〇キロメートルと、上平井水門等三施設の対策に新たに着手をし、年度末には防潮堤は延長の約五割、十九・四キロメートル、水門等では全体の約六割に当たります十三施設を事業化いたします。
 全ての防潮堤や水門等におきまして、三十一年度完了に向けて耐震、耐水対策に取り組んでまいります。

上野委員

東部低地帯を守るために速やかな対応をしてきたということでございますが、私の地元江戸川区も、中川や旧江戸川など、直接高潮や津波を受ける外郭堤防に囲まれておりまして、最大級の地震が発生した場合には津波被害の可能性も指摘されているわけでございます。過去にも洪水や高潮などによりまして甚大な被害を受けてきた歴史があります。私はこれまで、東部低地帯の堤防や水門の耐震、耐水対策を急ぐよう繰り返し主張してまいりました。
 そこで、江戸川区内における水門など施設や、中川、旧江戸川における耐震、耐水対策の進捗状況をお尋ねいたします。

三浦河川部長

江戸川区内では、今井水門、木下川排水機場など五施設の耐震、耐水対策と、中川で延長〇・六キロメートル、旧江戸川で二・五キロメートルの防潮堤の耐震補強が必要であり、平成三十一年度までの完了を目指し、整備を進めております。
 二十七年度は、今井水門の門扉の交換や木下川排水機場のポンプ設備の改修に新たに着手をいたしました。また、新川東樋門など残る三施設につきましては、詳細設計を実施しております。
 防潮堤では、新たに中川の総武線下流〇・四キロメートルと旧江戸川の今井橋上流右岸〇・二キロメートルで耐震補強対策に着手をいたしました。これによりまして、中川では江戸川区内の全区間で、旧江戸川では約四割の区間で事業化をしたこととなります。
 東部低地帯に住む多くの都民の命と暮らしを守るため、今後とも耐震、耐水対策を着実に進めてまいります。

上野委員

地盤の低い地域を高潮や津波などから直接守ってくれる防潮堤や水門などの施設の耐震及び耐水化を優先して進め、これらの工事が順調に行われているとのことですが、一方、水門内側にあり、高潮や津波の影響を直接受けない堤防は護岸と呼んでいると。今井水門の内側にある新中川の護岸は整備計画に位置づけられております。二十七年度は詳細設計を実施しているということでございますが、二十八年度以降の速やかな工事着手を要望しておきます。
 また、東部低地帯を地震や津波から守るために一刻も早い耐震、耐水対策の完了を期待いたします。
 そして、要望しておきたいんですけれども、皆さんもご存じだと思いますけれども、群馬大学の片田教授、またそのほかの学識者の方がいわれているのは、特に江東デルタ地帯はそうなんですけれども、大地震で防潮堤、また護岸が無傷ということはない、不可能だ。やっぱり何らかの損傷をする。また、当然液状化が必ずその地域は起こります。そうすると護岸も沈下するわけですね。
 そうしたいわゆる大地震があって、その後に、今は首都直下台風といわれるぐらいすごい、日本のすぐ直下のところで台風が発生してきて、そこで短時間のうちに台風がスーパー台風みたいに巨大化する。今までは九州とかそちらの方から上がってくる間に勢力が落ちてくるけれども、太平洋ですぐ近くで生まれて育って大きくなって、そのまま直で高気圧の配置によっては関東を襲ってくる可能性がある。紀伊半島とかも入ってくるかもわからない。そうすると、かなりの被害を受ける可能性があると。
 もしも首都直下地震が起きて、かなり損傷した護岸で、下がっている、壊れている、何とか直そうと思っても、ハードというのはすぐ直らない。そこに運悪くスーパー台風が入ってきた、いわゆる複合災害が起きる可能性があるんですよと。それに対して東京都も国も何ら対応していない。私も同様にそれを非常に懸念しているわけでございまして、この複合災害に対してどうするかということが非常に大事になってきますので、また建設局におきましても、このあたりについての検討をぜひしていただきたい、このように要望しておきます。
 続いて、改正水防法への対応について質問します。
 ハード対策により安全性を向上させることは重要であります。着実に推進すべきであります。しかし一方で、予期せぬ自然災害をハード対策だけで防ぐことは困難であるわけでございます。このため我が党は、避難などのソフト対策の重要性を訴えてきたところであります。
 本年、水防法が改正されました。想定し得る最大規模の洪水や内水、高潮に対して浸水想定区域図を作成し公表するなど、減災への取り組みが強化されるわけでございます。これらの対策には、河川のみならず下水道や海岸、地下街等の担当部局に加え、避難対策部局が連携して取り組む必要があると第三定例会などでも強く主張してきたところであります。
 そこで、この改正水防法にかかわる検討会の取り組み状況についてお尋ねします。

三浦河川部長

平成二十七年七月の水防法の改正によりまして、これまでの想定を超える規模の降雨や高潮による大規模水害に対しまして、必要なソフト対策を講じることが義務づけられました。具体的には、現行の洪水に係る浸水想定区域については最大規模の降雨を前提とした区域に拡充をし、加えて、内水及び高潮につきましても浸水想定区域を新たに設けるなど、災害時の避難に資する取り組みを強化することとなりました。
 このため都は、水防法の改正に係る検討会を十月に設置いたしました。検討会は、河川、下水道、海岸、大規模地下街、避難をそれぞれ担当する建設、下水道、港湾、都市整備、総務の各部局から成る委員で構成をされております。検討会のもとに幹事会、作業部会を設置し、関係する局が持つ課題を抽出し、役割分担や作業内容等の詳細な検討を開始いたしました。
 今後とも、関係部局と連携を図りながら、水防法改正に基づきますソフト対策の拡充に取り組んでまいります。

上野委員

検討会を素早く立ち上げられて、また各局が連携して取り組んでいると、こういうお話がございました。私はその素早い取り組みを高く評価したいと思います。
 今後とも、都民の命を守るため、水防法改正に対応した取り組みを期待いたします。
 次に、都立公園について質問してまいりたいと思います。
 葛西臨海公園は、豊かな自然の中に観覧車や水族園などがあります。平成元年の開園以来多くの人々に利用されている公園でもあるわけです。開園から三十年近くが経過しまして、一部施設が老朽化するなど対策が必要な箇所も見受けられます。
 私は、平成二十六年の第三回定例会の一般質問においても、都民を初め観光客をおもてなしする場にふさわしい魅力ある公園に再生すべきであるということを主張してまいりました。
 二〇二〇年東京オリンピック・パラリンピック競技大会では、カヌースラローム競技場が公園の隣の下水道局用地のところで配置されるということが決定いたしました。オリンピック開催時には国内外から多くの方が訪れることが期待される葛西臨海公園の再整備というのは極めて重要と考えているところでございます。
 そこで、現在の再整備に向けました取り組みと今後の予定をお尋ねいたします。

五十嵐公園
緑地部長

葛西臨海公園は、海辺の自然と調和のとれた公園として平成元年の開園以降、豊かな自然に身近に触れ合うことができる都民の貴重なレクリエーションの拠点となっております。公園には老朽化した施設も見られることから、施設の改修、再整備を計画的に進めるため、今年度基本設計に着手したところでございます。
 具体的には、カヌースラローム競技会場への経路上や競技会場に近いエリアにおきまして、海外から訪れた方にもわかりやすい案内サインへの更新、車椅子や高齢者の方にも利用しやすい園路の舗装や勾配への改修などを平成三十一年度末までに行うこととしております。
 今後とも、老朽化した施設の再整備を進め、公園の魅力をさらに高めるよう取り組んでまいります。

上野委員

再整備によりまして海外の方も魅了するような公園となるよう期待しておりますので、よろしくお願いいたします。
 ただ、ちょっと心配していることもありますので、これ、質問というより要望にとどめておきますけれども、都内の都立公園全般のことなんですけれども、私もよく行きますけれども、とにかく今、公園緑地部の皆さん方も努力してバリアフリーや、わかりやすいサイン計画とか、そういった整備を進めていらっしゃいますね。多くの来園者も本当に楽しい思いでそこにいるけれども、必ずトイレへ行くんですよ。トイレへ行ったときに、かなりのところが大体汚いですね。そして、日曜日になると人が多いわけですけれども、ちょっと並んでいて、それで、おっ、あいているなと思って行ったら和式なんです。多くの方が和式はもう敬遠されているわけですよ。しかし、そのままある。
 これは、せっかく海外の方も来られて、おもてなししようと、すばらしい公園で楽しい思いをしていたけれども、いざトイレに行ったら臭い、そして和式だった。これだけでもうイメージが残っちゃうんですよ。そういうことなの。においと大変な状況というのは、せっかくいい思いで皆さんおもてなしをやっているにもかかわらず、トイレで全部台なしになっちゃう。ここがやっぱり大事なところだと思いますよ。しっかりとこの辺についても、トイレおもてなし改修計画とか、何かそういうものをつくって、ぜひともこれはやっぱり取り組んでもらいたい、このことを強く要望しておきます。
 次に、葛西臨海公園の中にある葛西臨海水族園について質問します。
 葛西臨海水族園は、世界で初めて外洋性のクロマグロの遊泳展示を実現するなど、日本を代表する水族園の一つであります。しかし、葛西臨海公園と同様に、開園から三十年近くが経過して、設備の老朽化もかなり進んでいる状況であります。また、車椅子で利用するには不便であるなど、バリアフリー対応も十分とはいえない状況にあるのではないかと、このように思っております。
 東京オリンピック・パラリンピック競技大会時には、国内外から多くの方を迎えることになりますので、私は、リニューアルした水族園でのおもてなしを望んでおりましたが、競技会場等の整備と工事がふくそうしてしまうということなどから、大会後に改築するということになっていると聞いておりますけれども、これ自体はやむを得ない判断だと考えております。大会後は速やかに工事に着手できるよう準備を進めることが必要でございます。
 今年度、都は、基本計画を作成するための委託を発注しましたが、リニューアルに当たっては、都民が世界に誇れる水族園となるよう取り組むべきと考えますけれども、所見を求めます。

日浦公園管理
担当部長

東京都長期ビジョンで示しました二〇二三年度に改築するという目標に向けまして、今年度から基本計画の検討を進めております。
 検討に当たりましては、誰もが楽しめる水族館としていくとともに、展示の変更に柔軟に対応できることや、飼育生物を繁殖させるための設備を確保すること、施設の長寿命化や省エネルギーなどを考慮することとしております。また、官民パートナーシップ方式の可能性についても検討することとしております。

上野委員

クロマグロが泳ぐドーナツ型の大型水槽はオープン当時、世界でも有数の規模のもので大変話題となりました。かなりニュースにも大きく取り上げられたわけでございまして、ここがやっぱり最初の出発だったですね。それが今日本全体でも大型水槽で見るといった水族園がふえてきたわけです。原点なんですね。葛西臨海水族園はすごいことなんです。変えたわけですからね。そういった水族園でもございますので、ぜひともリニューアルした水族園では、まさに、例えば海の中にいるような感覚で魚を観察できる、そうした新感覚の展示もぜひ実現してほしいと思います。
 また、これまで蓄積してきた飼育技術も世界に誇ることができるものであります。継承していく必要があります。官民連携の可能性も検討するということでありましたが、役割分担については慎重に検討を進めてもらいたいことを要望いたしまして、次に移りたいと思います。
 次に、篠崎公園の整備について質問いたします。
 江戸川区は、荒川や江戸川などの大きな河川の最も下流に位置しているわけでありまして、その上、先ほども話した七割が海抜ゼロメートル地帯という低地帯であります。
 篠崎公園は防災公園であります。地震または水害などの災害のときに避難場所となると、活動拠点になる、そうした公園でありますけれども、例えば大規模水害が起きたと、あるいは台風等で高潮が襲ってきた、こうしたときに、被害想定を見ますと、この篠崎公園は防災公園でみんなが避難する公園なんですけれども、今のままだと水没するんです。防災公園の役割を果たせないにもかかわらず防災公園になっている。災害のときはそこに逃げてくださいというけれども、水害のときは逃げられないんですよ。水没しちゃう。こんな公園というのは防災公園の役割を果たせないんじゃないですかということで、水害時でも住民が避難できるように篠崎公園を高台化してくださいよということをずっといってきたわけですね。何度もいってきた。
 東京都の公園審議会が、いつでしたか、平成二十四年の二月でしたか、答申。ちょうど当時は環境・建設委員会の委員長だったもんですから、審議員になれたんですね。入ったときにちょうどこの篠崎公園が課題になったわけです。まあ何というかタイミングが非常に合って、そのときに防災の専門の先生が隣にいらっしゃいまして、篠崎防災公園はやっぱり高台化すべきですよということで、当時の村尾局長もこれについて前向きな話をされていらっしゃいました。それでやりとりしながら、では、答申の結果として、ここはAPプラス六・一メーターという高台まで持っていきましょうという絵柄までできて、今もホームページにも載っているわけでございまして、それを東京都も高台化するということをそこで方針が決定したわけですね。
 そこで、まず、篠崎公園を高台化することについて、改めて都の見解をお尋ねします。

五十嵐公園
緑地部長

篠崎公園は、計画面積約八十六・五ヘクタールの広域公園で、これまで約三十・三ヘクタールを開園してございます。野球場等が整備され、多くの都民の方々が利用しております。
 東京都地域防災計画では、避難場所や大規模救出救助活動拠点等に指定される防災上も重要な公園でございます。平成二十四年に策定いたしました整備計画では、レクリエーションの拠点として整備するとともに、水害時にも対応できるよう、広場の高台化と避難動線の確保を図り、防災機能を高めることとしております。
 今後とも、この計画に基づき篠崎公園の整備を進めてまいります。

上野委員

今の答弁にもありましたように、水害時にも対応できるよう広場の高台化と避難動線の確保を図り、防災機能を高めるということでございまして、今の答弁は非常に極めて重要な答弁なんですね。
 江戸川区は現在、どこに避難するか、避難計画というのがあるわけです。現在は、江戸川区民の二十万人の方々は、高台がないもんですから、あの市川橋を渡って千葉の国府台まで二十万人が逃げるというんですよ。これは不可能なんです。どう考えても短時間のうちに橋を二十万人も渡れますか。だからこの篠崎公園の高台化は必要だということで今回高台化された。それも二十万人の方がそこに避難できるようにしていこうと。
 問題は、避難したとしても水が上がっていった。そこだけが高台だと陸の孤島みたいになってしまうわけです。先ほど話したように、篠崎の防災公園と、それから大洲防災公園を結ぶ橋がある。そしてまた、篠崎のここの地域はスーパー堤防の計画があって高くなるんです。その高さに合わせて篠崎公園も高くしていける。そうすると、二十万人の方々は陸の孤島ではなくなる。いわゆる先ほどいった避難動線。もしもそういったことで水がどんどん上がったときには、その篠崎公園の高台からスーパー堤防の高台、実はこれは大事なんです。水を防ぐだけじゃなくて、避難路としても大事なんです、高台として。そして、スーパー堤防を渡って、その二八六号線の橋梁、防災橋、命の橋を渡って大洲防災公園にも逃げることができるという防災拠点同士をそれによって結ぶことができる避難動線の確保ができるわけでございまして、今の答弁であったようにしっかりと進めてもらいたいと思います。
 災害はいつ起こるかわかりません。早期に高台化を実現することが求められるわけでございます。そのためにはまず公園の事業化、用地取得を迅速に進めていくことが必要なんですね。きょうは用地部長もいらっしゃいますけれども、篠崎公園は最初に開園してから五十年近くが経過しているんですけれども、まだ全面開園まではほど遠い状況にあるわけでございます。
 私は、平成二十五年第三回定例会の一般質問でも−−これまでの事業の進め方については、完成するまでに時間がかかるんですね。用地買収が先行しなきゃいけないわけですけれども、今のペースで用地買収していったら半世紀以上かかるわけですよ。五十年以上、下手すると百年近くなっていくんじゃないかという、そのぐらいのペースで今進んでいる。
 首都直下地震というのは三十年の間に七割来る可能性があるといわれていて、もう既に地震が起きてしまうかもわからない。また、スーパー台風みたいなものが来るから、水害に先に遭うかもわからない。とにかく急がなきゃならないんです。そういったことでの事業のスピードアップを図るために、とにかく用地部長にも努力していただいて、少しでも人員がふえるように我々も努力していきたいと思いますけれども、これにはやはり限界があるわけですよ。そういった意味で、このスピードアップを図るために、地元区に用地取得を委託すると、こういったことを平成二十五年第三回定例会の一般質問でも提案いたしたわけでございます。
 そこで、現在の篠崎公園の事業の進め方についてお尋ねいたします。

五十嵐公園緑地部長

都は、先行して高台を図る区域や、これと連続する区域について優先して事業認可を取得するとともに、丁寧な説明ときめ細かな対応に努めることで事業の円滑な推進を図ってまいりました。
 用地取得に当たりましては、江戸川区が施行する補助二八八号線の道路事業に隣接する部分について、区に用地取得事務を委託いたしました。こうした取り組みにより、高台化の早期実現に向け、事業のスピードアップを図っております。
 今後とも、国や地元区と協議を進めながら、積極的に取り組んでまいります。

上野委員

そういったいろんな取り組みをして区に委託するなどスピードアップを図ったといった答弁をお聞きしまして、そのことについては評価いたします。
 また、篠崎公園はまだまだ広い土地が計画されているわけですから、ぜひとも区の委託とかいろいろ工夫を凝らしまして、早期に篠崎公園の高台化が実現できるように取り組んでいただくことを強く要望しておきます。
 これまで、橋梁の耐震化や東部低地帯の耐震、耐水対策、また避難のための都県境橋梁整備や避難場所となる都立公園の整備など災害に対する備え、さらには佐野局長も葛飾区の課長時代に取り組んだという連立事業のことについてもお話をして、建設局が担う役割を中心にお尋ねしてきたわけでございますけれども、首都直下地震や近年のスーパー台風による高潮などのこうした災害時に建設局が果たす役割というのは大変大きいと考えております。
 そこで、最後になりますけれども、防災対策など都民の安全・安心に向けて、道路、河川、公園等々、こうした都市基盤整備に向けて、ぜひとも建設局長の決意をお聞きいたしまして、私の質問を終わります。

佐野建設局長

切迫する首都直下地震などの自然災害から都民の命と暮らしを守り、首都機能を維持するために、道路、河川、公園などの都市基盤が担う役割は極めて重要でございます。
 こうした認識のもと、救助活動や物資輸送を支える道路ネットワークの形成、最大級の地震が発生した際にも機能を保持する堤防や水門等の耐震、耐水対策、避難場所や救出活動の拠点となる防災公園の整備、インフラの予防保全型管理など、都市基盤の整備と適切な維持管理を着実に推進してまいります。
 今後とも、都市基盤のさらなる充実を図り、災害に負けない、安全・安心な東京を実現してまいります。

上野委員

今回の契約案件のうち、私の地元江戸川区内で行われる今井水門耐震補強工事と中川防潮堤耐震補強工事、その二百三について質問をしてまいりたいと思います。
 ご承知のとおり江戸川区というところは、そこの土地そのものの約七割が海面よりも低い、そういった地域でありますので、その都民、区民の命と財産を守っているのが、いわゆる建設局が管理し、また構築されている、それは護岸であるし、水門であるし、防潮堤であります。極めて重要な施設でありまして、この安全性を向上させること、これについては、本当に建設局の力、これが強く要望されているところでございます。信頼できる建設局に期待しているところでございます。
 まず、今井水門の耐震補強工事について質問していきたいと思います。
 今井水門は、江戸川区のほぼ中心部を流れる新中川の河口にあり、水門の上流の低地帯は、この水門により、下流の旧江戸川からの高潮あるいは津波、そういった脅威から守られている、そういった水門でございまして、区内のほぼ全域を守っている大変重要な河川施設であります。万が一、この施設が損傷して閉鎖できなくなると、高潮などにより、江戸川区の大半が浸水するという極めて大事な大事なところにある今井水門でございます。
 そうしたことから、私は、もう都議会議員になって以来、ずっとこの今井水門の耐震性は大丈夫ですかということを建設局の方にお尋ねしたり、また、最悪を想定した耐震対策、これを急ぐべきだということを常々いってきたところでございます。
 そうした中、東京都は、東日本大震災発生後、速やかに整備計画を策定いたしまして、平成二十四年度から耐震対策を進め、水門などの施設については、施設全体の約六割を事業化しているということはこれまでも確認しており、評価するところでございます。
 そこで、このたびの今井水門耐震補強工事の目的と内容について、まずお尋ねいたします。

三浦河川部長

江戸川区にございます今井水門は、地盤の低いこの地域で、区民の生命と財産を高潮等の脅威から守るため、昭和三十七年度に設置をした施設でございます。今回、契約予定の工事は、平成二十四年四月に東京都防災会議が示しました最大級の地震が発生した場合におきましても、津波等に対する浸水防止機能を保持できるよう耐震対策を実施するものでございます。
 具体的には、門扉の取りかえや巻き上げ機の更新により、地震や津波による外力に対する強度を高めるとともに、門扉を開閉する時間の短縮を図ってまいります。別途発注予定であります門柱等コンクリート躯体の補強などとあわせまして、水門の開閉機能を保持してまいります。

上野委員

今回のような大規模な改修はこれまでで初めてだと思いますが、これからも長期間にわたりまして迅速に閉鎖できる状態を常に保つため、この際、耐震工事に合わせまして将来の維持管理も考慮した対策を実施すべきだと考えますが、維持管理などの工夫をしているのであればご説明をしていただきたいと思います。

三浦河川部長

今回の工事では、門扉の取りかえに際しまして、これまでさびによる腐食を防ぐため定期的に行っておりました塗装を不要とするため、門扉の材質を鋼鉄製からさびに強いステンレス製に変更いたしまして、施設の長寿命化や維持管理コストの低減を図っております。また、門扉のスムーズな開閉に必要な百十二個のローラーにつきまして、日常の点検や補修等が行いやすい位置に変更するなど、維持管理上の工夫を行ってまいります。

上野委員

施設の長寿命化を図るなど、維持管理の面でも工夫も行っていくということでございます。これほどの大規模工事はなかなかできるものではありませんので、そうした取り組みを評価したいと思います。
 今井水門は、門扉が七枚もある大型施設でもあります。本工事だけで耐震化を行うものではなく、先ほどの答弁にもあったとおり、今後、門柱等の補強工事なども別途行われるとのことでございますが、これらも含めて耐震工事を着実に進めていく必要があります。
 そこで、今井水門の今後の工事予定についてご説明ください。

三浦河川部長

これまでに門扉の交換や門柱等のコンクリート補強を行うために必要となる止水壁を設置する仮締め切り設置工事の一部に着手をしております。平成二十八年度以降も引き続き本工事のほかに門柱等に鉄筋を増設することによる耐震補強や水門を操作する管理棟の建てかえなどの工事を行ってまいります。これらの工事は同時並行で行ってまいりますため、実施に当たりましては、工事間の施工調整や工程管理を十分に行い、三十一年度までの対策完了に向け着実に進めてまいります。


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