■都市整備委員会(都市整備局)
 平成27年06月08日/月曜日

上野委員

私からは、説明にはありませんでしたけれども、その他の付議予定案件におけるナンバー12、13、これは私の地元でもあります江戸川区施行の上篠崎一丁目北部土地区画整理事業の事業計画の決定に伴う意見書の審査について質疑をしたいと思います。
 九月に都計審が行われるとのことでございますが、そこでは口頭陳述の場を設けることを決定し、意見書の審査自体は口頭陳述の後になる、このように思っております。
 そこで、今後の審査に先立ちまして、本事業の意義を明らかにしておきたいと思いますので、まず本事業の意義と必要性についてお尋ねいたします。

奥山市街地
整備部長

本区画整理事業の施行地区は、幅員四メートル未満の行きどまりの私道に老朽木造家屋が密集するなど、基盤整備が十分でなく、防災性、安全性の面から早期に改善が必要な地域でございます。このため、本事業により、幅員六メートルの区画道路や都市計画緑地などを整備するとともに、良好な住宅街区の形成を図ることとしております。
 このほかに、本施行地区の周辺では、都立篠崎公園、都市計画道路補助第二八八号線などの整備が予定されており、本事業においても、これらの施設の一部を整備することとしております。また、本地域では、大規模水害に備え、国の高規格堤防整備事業、いわゆるスーパー堤防の整備が予定されております。こうした取り組みを通じて、災害に強く、安全・安心で緑豊かなまちが実現されます。

上野委員

土地区画整理事業は、私も東京都職員時代に実務に携わってきましたけれども、住民の方は初めは総論賛成で各論反対という方がいらっしゃいます。その大半は、我が家の補償への不安から来るものが多いわけでございます。そこで、不安をあおるような反対運動の動きがなぜか必ず起きてきて、なお不安になるという、こういった状況の中を、事業者はまさに地道にこつこつと個別に公共事業の補償、これがいかに手厚いものかということをわかりやすく詳細に説明していきながら、それぞれご理解をいただいていくと、そして事業が進んでいくということを経験してきたわけでございます。
 江戸川区では、これまでも区画整理事業が瑞江地区など区施行部は完了しております。この地域の方ともよく話をするんですけれども、反対されていた方々も含めての多くの方が、広い道路になった、公園もできた、安全で快適なまちができたと今は本当に喜んでいらっしゃる、これが実態でございます。その意味でも、この事業が地域の課題を解消し、安全・安心なまちづくりとして極めて意義の大きいことだと私は確信しております。
 次に、先ほどの答弁にもありましたように、都市計画審議会資料によりますと、本地区では江戸川高規格堤防整備事業、いわゆるスーパー堤防の整備が予定されていると記載されております。  そこで、本事業はスーパー堤防整備事業とどのように関連づけて進めていくのかお尋ねいたします。

奥山市街地
整備部長

国におきましては、人口が集中した区域で堤防が決壊すると甚大な人的被害が発生する可能性が高い河川沿いを、スーパー堤防を整備する区間と定めており、本区画整理事業の施行地区はその区間に位置しております。
 また、江戸川区では、平成十八年に策定した江戸川区スーパー堤防整備方針において、本施行地区を含む一帯を面的な市街地整備を通じて、スーパー堤防化を目指すエリアとして位置づけております。このため、江戸川区の河川管理者である国土交通省では、本区画整理のまちづくりとあわせスーパー堤防整備事業を実施する予定でございます。こうした取り組みにより、本地域の高台化が図られるとともに、避難場所が確保され、地域の防災性が向上することとなります。

上野委員

今の答弁でもう一回確認です。江戸川区の河川管理者、これは江戸川の河川管理者ですかね。よろしいですか。−−はい。
 私は、政治家、政所の基本というのは、治水など民の貴重な生命と財産を守ることだと、このように心得ているところでございます。この江戸川区は、皆様ご承知のとおり、江戸川区全体の約七割が、海とか川よりも低い、いわゆるゼロメートル地帯ということでございまして、ちょうど鍋底みたいな状況になっていて、私たちの生活というのは堤防で守られていると。この堤防が切れたら、本当に命が危ない、財産も危ないという極めて厳しい環境の中で生活しております。
 災害が起きてからでは遅いわけであります。首都直下地震、これも想定されておりますし、またフィリピンを襲ったようなスーパー台風、高潮が八メートルを超えるというこういったものが来たときには、間違いなく水害に遭うという、こういう脆弱な地域であると。これに対して、しっかりと私たちは区民の命を守らなきゃならない。
 こういった意味で、今現在、そういった水害があったときに区民の命を守る、避難はどこに避難するか。篠崎地域の方々は、その地域よりも上流四キロ上がっていって、あの狭い市川橋を渡って、千葉の国府台まで二十万人の方が逃げるという、こういった今計画になっているわけであって、群馬大学の片田教授がシミュレーションでやったら、ほとんどなくなっていきますと、これじゃ危ないですよと、こういった指摘を受けて、私も都議会議員になったときからいっていますけれども、江戸川区内で高台をつくらなきゃいかぬぞと。区内で皆さんが避難できるような場所をつくらなければいかぬと。
 だから、この都立の防災公園です、篠崎は。篠崎公園を高台化すべきだということを強く訴えてきたわけでございます。この篠崎公園の高台化について、平成二十四年二月の東京都の公園審議会、私も審議会の中の一員としておりましたけれども、そこで答申の中に、篠崎公園はAPプラス六メーターまでの高台化するという答申が出て、そして東京都もその方針を決定したということでございます。
 こうした中で、資料6の五二ページに絵がございますけれども、これを見ながらお話しするとわかりやすいかなと思いますけれども、薄青いところが篠崎公園、緑色のところが堤防になっています、土手です。篠崎公園のところをAPプラス六メーターの高台に、二十ヘクタールほどつくっていこうと、二十万人。
 そして、下の方、南側になりますか、補助二八六号線というのが江戸川を渡っています。こういう橋をつくる計画がありまして、この先は千葉県の市川市になっていますけれども、実は千葉県の市川市の先に大洲防災公園というのがあるんです。皆様もご承知のとおり、防災公園の拠点同士を結ぶというのは、極めて防災対策上重要なことで、この計画はまさに千葉県の市川市の大洲防災公園と東京都の都立篠崎防災公園を結ぶいわゆる防災橋という位置づけなんです。
 だから、この橋はしっかりとつくっていかなければいかぬわけですけれども、ここで大事なことは、高台化の篠崎公園に避難された二十万人の方、もしも水がどんどん上がってきたときに、陸の孤島になっちゃいけないということで、この方々がスーパー堤防を通って、二八六号線の防災橋を渡って、千葉の大洲防災公園まで逃げられるように、こういった避難経路というのを、大事だということで計画しているわけでございます。このことを皆さんしっかりと頭に入れていただきたいなと思っているところでございます。
 したがいまして、篠崎公園に隣接する本地区を高台化して、避難動線を確保することが極めて重要であるということであります。本事業をスーパー堤防の整備と一体的に実施することにより、地域の防災性は一段と高まることが期待できるわけでございます。一部、反対の方もいらっしゃいますけれども、多くの区民の方はスーパー堤防事業の促進を望んでいるんです。
 参考にお話しさせていただきますけれども、前政権の時代に事業仕分けでスーパー堤防の話が出ました。江戸川区民の方は本当に怒りました。平成二十二年十二月二十七日には、時の国土交通大臣宛てにですね、これですけれども、区民の十二万一千三百六十八人の署名入りのスーパー堤防整備促進の要望書が提出されているんです。これだけ区民の方は本当にスーパー堤防を望んでいるわけであります。命を守るということが大事だということです。
 どうか都市計画審議会におかれましては、本事業の重要性をよく理解していただいた上で、今後の意見書審査に臨んでいただくことを切望して、質問を終わります。


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