■文教委員会(オリンピック・パラリンピック準備局)
 平成26年06月20日/金曜日

上野委員

それでは、私からも、障害者スポーツセンター改修計画について何点か質問したいと思います。
 本年の二月から三月に、ソチでのオリンピック・パラリンピック競技大会が開催されました。本大会で日本国民に感動と夢を与えたことは記憶に新しいところでございます。二〇二〇年には、東京でパラリンピックが開催されることが決まり、これまで以上に障害者スポーツにも国民の関心や注目が集まっております。
 そのような中で、さきの委員会において、障害者スポーツセンター改修計画が示されました。長年にわたり、障害者スポーツの拠点として都民に親しまれてきたこのセンターが、今後とも東京の障害者スポーツの振興に果たす役割は大きいと思います。
 そこで、まず初めに、どのような背景でこの改修計画を作成されたのか伺います。

三浦スポーツ施設
担当部長

北区にある障害者総合スポーツセンター、国立市にある多摩障害者スポーツセンターとも建設から三十年近くが経過し、老朽化が著しくなっております。
 外壁のひび割れや天井からの漏水が見られるほか、空調など設備機器類の多くが耐用年数を迎えることから、改修計画を策定し、その対応を進めることといたしました。

上野委員

三十年近くも経過していれば、利用者から見ても施設の老朽化を感じていたものと思われます。そうした中、今回の改修計画が示されたことは、利用者の皆様にとっても朗報であり、期待も大きいと、このように思っております。したがいまして、それだけ利用者の声も的確に計画に反映させた老朽化への対応をすべきだと考えております。
 そこで、改修計画はどのように決めたのかお尋ねします。

三浦スポーツ施設
担当部長

施設の劣化状況につきましては、平成二十四年度に劣化度診断調査を実施し、その結果を最大限に取り入れました。また、施設の利用状況や利用者の要望を把握するため、同じく平成二十四年度に利用者ニーズ調査を実施し、利用者の視点に立った改修内容について検討いたしました。
 加えて、二〇二〇年東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催決定を受け、競技力向上の要素も改修計画に反映させました。

上野委員

先日の委員会におきまして、改修方針の一つが、利用者目線の快適な施設へであると説明を受けました。施設の快適性向上は、利用者の満足度増加に直結するものであり、今回の改修においてぜひ進めていただきたいと思います。
 説明資料には、改修内容の例示として、駐車スペースの拡張や更衣室の改善とありますが、具体的にはどのような改修を行うのか説明いただきたいと思います。

三浦スポーツ施設
担当部長

今回の計画では、利用者目線の快適な施設とするため、先ほど答弁いたしました利用者ニーズ調査に基づき、施設利用者や利用団体等からニーズの高いものについて改修計画に反映させました。
 このうち駐車スペースの拡張につきましては、障害者総合スポーツセンターの駐車場について、敷地内の配置を工夫することにより、駐車台数を現行の三十三台に加え十台程度ふやす予定です。
 更衣室の改善につきましては、特にニーズの高かった家族更衣室について改善を図ります。現在、総合と多摩の両障害者スポーツセンターにある家族更衣室は、男女別の更衣室の一角を簡易な間仕切りで区切って設置していたり、間仕切りにカーテンの部分があるなど、他の利用者を気にしながら使用せざるを得ない状況があります。そこで、改修に当たっては、プライバシーに配慮し、家族更衣室をほかの部屋から独立した専用スペースとして再整備いたします。そのことにより、どの家族更衣室も快適に利用できるようにしてまいります。

上野委員

期待する答弁で、本当に私も安心しているところでございますけれども、先月、大阪市にある障害者スポーツセンターを当委員会において視察しましたが、そのうちアミティ舞洲は特に宿泊施設が充実しておりました。部屋数も多く、受付、フロントなど、まるでホテルのような雰囲気でありました。風呂は大浴場のほかに家族風呂も備わっていましたし、部屋の中を見せてもらいましたけれども、ベッドの備えとともに、足を伸ばしてくつろぐことのできる畳敷きのスペースも兼ね備えた和洋室となっている部屋もありました。さらに、障害に応じて、ベッドからトイレや風呂への移動をサポートする介護リフトつきの部屋もありました。
 アミティ舞洲は新しく、部屋数など宿泊施設全体の規模も異なることから、単純に比較することは難しいと思いますけれども、東京都の障害者スポーツセンターの現状はどのようになっているのか伺います。

三浦スポーツ施設
担当部長

宿泊施設は、総合、多摩の両障害者スポーツセンターとも六室備わっており、部屋の定員は二人から六人部屋となっております。それぞれに和室と洋室があり、多摩には和洋室も備えています。
 入浴施設については、障害者総合スポーツセンターでは二カ所の浴場を個人のほか、家族、グループ単位で利用していただいておりますが、多摩障害者スポーツセンターでは、男女別の浴場のほかに、家族風呂を一カ所備えております。

上野委員

都の宿泊施設についても、アミティ舞洲と比較して規模は小さいものの、和洋室や家族風呂など、利用者の視点に立った工夫をしていることがわかりました。
 障害者専用のスポーツ施設は、都内には二カ所の施設のみであります。利用者も都内各地から来所されているのではないかと思います。そこで、障害者スポーツセンターの宿泊施設の稼働率と利用状況をお尋ねします。

三浦スポーツ施設
担当部長

総合、多摩の両障害者スポーツセンターとも、宿泊施設の稼働率は約八割となっていて、多くの方に利用していただいております。
 利用状況は部屋の定員数にかかわらず、一人から二人での利用が大半を占めております。

上野委員

二〇二〇年のオリンピック・パラリンピックに向けまして、ますます多くの障害者の方々がスポーツに励み、また取り組んでいかれるものと思います。今後、障害者スポーツセンターの利用者もふえることが考えられます。それに伴って、宿泊施設のニーズもさらに高まってくることが予測できるわけであります。
 しかしながら、先ほどの答弁と、ただいまの答弁にありましたように、現状でも高い稼働率の一方で、例えば六人部屋というのもあるというお話がありました。しかし、一人または二人で利用していると。部屋の大きさが利用実態に合っていない状況もあるようであります。もっと多くの方が利用できる実態に合った工夫が必要だと思います。
 そこで、改修に向けて、今後、基本設計に入り詳細設計はこれからだと思いますので、間取りを工夫して部屋数をふやすなど、宿泊施設の改善を検討していくべきであると考えますけれども、見解を求めます。

三浦スポーツ施設
担当部長

両障害者スポーツセンターとも限られたスペースの中で改修しなければならず、宿泊施設全体の拡張は困難でありますが、委員お話しのように、各部屋の間取りや配置を工夫するなど、今後、基本設計、実施設計を行う中で宿泊の利用実態を踏まえ、施設の改善についても検討してまいります。

上野委員

これまでの答弁によりますと、今回の改修は利用者にとってより使いやすく、魅力的な施設にするため実施するということでありますので、ぜひとも改修方針の利用者目線の快適な施設への実現に全力で取り組んでもらいたいと思います。
 次に、実際の工事に入った場合の課題について質問します。
 工事中はどうしても施設を一定の期間閉館することになると思います。私は、その間も利用者が継続してスポーツができるように対策をあらかじめ講じておくべきであると思います。
 そこで、障害者スポーツセンターの役割として、障害のある方々の健康増進や社会参加を促進させるという面もあることから、閉館期間中の利用者の受け皿をなるべく多く確保していくことも必要だと考えますが、都の所見を求めます。

三浦スポーツ施設
担当部長

両センターの改修工事実施に当たりましては、同時閉館とならないように工事期間の調整を図るほか、それぞれの閉館期間中においても利用者が継続的にスポーツに親しめるよう、他の公立施設に対して受け入れを働きかけるとともに、利用者に対し、きめ細かに情報提供を行うなど、施設閉館中の利用者対策を講じてまいります。

上野委員

改修に当たって、一定の閉館期間が設けられることはやむを得ないと思いますが、今の答弁にあったように、利用者が閉館期間中も継続してスポーツを楽しめるよう、できる限り必要な対策を講じていただきたいと思います。
 障害者スポーツは、我が公明党が推奨するユニバーサル社会の実現に資するなど、重要な意義を持っております。今回の障害者スポーツセンターの改修により、都の障害者スポーツ振興を推し進め、障害のある人ない人にかかわらず、全ての人が暮らしやすい社会の実現に向けて、しっかりと取り組んでいただきたいと、このように考えているところでございます。
 最後に、局長のその意気込みを伺い、私の質問を終わります。

中嶋オリンピック・
パラリンピック準備局長

障害者スポーツは、障害のある人とない人が相互に理解を深め、交流を広げて、お互いに尊重し合う社会の実現に大きく寄与するものでございます。
 都では、国に先駆けましてスポーツ所管部局を一元化し、障害者スポーツの取り組み体制を整備いたしました。また、全国に先駆けて策定しました東京都障害者スポーツ振興計画を現在着実に推進しているところでございます。こうした中、今回の障害者スポーツセンターの改修につきましては、今後の障害者スポーツ振興の推進力となるように取り組んでまいります。
 これらを通じまして、障害のある人もない人も、誰もがスポーツに親しむ社会の実現を目指しまして、障害者スポーツのさらなる充実に努めてまいります。


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