■文教委員会(オリンピック・パラリンピック準備局)
 平成26年03月19日/水曜日

上野委員

私からは、二〇二〇年オリンピック・パラリンピック東京大会における競技会場の整備について幾つか質問したいと思います。
 まず、競技会場の基本的な情報についてでありますけれども、確認したいと思います。
 立候補ファイルによりますと、競技会場数は全部で三十七会場となっております。会場の整備に当たっては、国が主体となるものとか、都が主体となるもの、あるいは民間が主体となるものというのがあると思います。また、仮設会場や恒久的な会場、そういったものがあると思いますけれども、会場の整備区分別の内訳はどうなっているのか具体的に教えてください。

荒井施設担当部長
輸送担当部長兼務

競技会場の内訳についてでございますが、まず新設会場につきましては、国が整備するメーンスタジアム、それから、都が整備する十カ所の会場がございます。それから、仮設会場といたしまして、大会組織委員会が整備する十一カ所の会場がございます。ほかには、改修をする二カ所の会場と、既存利用する十三カ所の会場がございまして、合計三十七会場となっております。

上野委員

ご答弁にありました都が整備する新設会場十会場ということですけれども、具体的にどのような施設があるのか。また、その施設の建設スケジュールはどういうふうに考えていらっしゃるのか。そして、その新設会場の平成二十六年度に実施する内容を具体的にお聞かせください。

荒井施設担当部長
輸送担当部長兼務

都が整備する新設会場は、有明アリーナ、海の森水上競技場、大井ホッケー競技場、若洲オリンピックマリーナ、葛西臨海公園カヌースラローム会場、夢の島ユース・プラザ・アリーナA、同じくアリーナB、それから、オリンピックアクアティクスセンター、夢の島公園アーチェリー会場及び武蔵野の森総合スポーツ施設の十会場でございます。
 これらは、大会の前年度に行われます各競技のテストイベント開催に間に合うよう、設計及び施行を行ってまいります。
 二十六年度につきましては、有明アリーナや海の森水上競技場など、建設スケジュールがタイトで、特に整備が急がれる会場につきまして、地盤調査や基本設計などを実施する予定でございます。
 また、葛西臨海公園などその他の会場につきましては、設計条件を整理するための基本計画を行ってまいります。

上野委員

大会の一年前に行われる各競技のテストイベントの開催に間に合うようなスケジュールということが確認できたわけですけれども、大会一年前というと、二〇一九年夏までということになりますかね。
 その前までには必ず全ての工事が完成していなければならないということで、後ろのリミットが決まっていることですから、私がちょっと心配しているのは、工事内容が延びるようなことがあっちゃ、まずもうそこで致命的になってしまうということで−−ちょっと最近の公共工事の状況等を見ていきますと、一つには、委託ですね。計画設計委託関係についての委託業者の技術力の低下というのが非常に工事に影響をしているという現状がさまざまな事業の中で見受けられます。
 結局、委託の成果品の精度というのが落ちているという状況の中で、現場で実際に合わない、現状で合っていないということで再調査をして、さらに工法を変えたりとか、設計変更を伴った中で、当然に工事期間がその分延びてきているというのが今の現状です。
 もう一つは、この会場のほとんどが江東デルタ地帯という埋立地です。軟弱地盤というのもありますけれども、どういうものが埋め立てられているか。いいものが埋め立てられているならいいんですけれども、恒久的な施設の場合は、どうしても土を掘らなければならない。そうした場合に、何が出てくるかわからないという、非常にちょっと、リスクがある場所でもあります。
 そうした中で、ちょっとでも、これはえらいものが出てきたな、だから、その分、工期が延びてくる、そういったリスクも当然それぞれの会場にある地域だということはやっぱり念頭に入れなきゃならない。
 そして、もう三つ目は、今の状況の中で、被災地復興の方も相当な力を入れて最盛期になっていきますし、東京オリンピックも最盛期になっていくとなると、これは当然に技術者が少ないという、職人の技術者が本当に限られた中で、しかもまた、今、資材の高騰というのがあって、入札の不調というのが現状として起きてきていると。仮に、一回不調に遭うと、間違いなく数カ月は延びちゃうでしょう。
 こういったいろんなリスク、ファクターがありますので、こういったことをやっぱり念頭に入れながら、もう最後はリミットが決まっているのですから、そういうことでも大丈夫だという、ある程度の余裕的なのり代分を設けた工事発注につけるように、ぜひ考慮してもらいたいと思うわけでございます。
 こうした事態を想定したテストイベント前に完成できるスケジュール、こういったものを策定してもらえたらと思いますけれども、見解を求めます。

荒井施設担当部長
輸送担当部長兼務

競技会場を確実に整備するためには、工期を十分に確保することが重要であると認識しております。
 委員がお話しのとおり、資材高騰による入札不調や、それから地盤条件などなど、工程に影響を及ぼすさまざまな事態があると思いますが、そういったものを十分予測して、そういったものを考慮して適正な工期確保に努めてまいりたいと考えております。

上野委員

荒井部長は技術屋さんということで、非常に私もそういう意味では安心しております。状況もよくご存じだということで、こういった配慮をされているということで、老婆心ながらちょっとご質問させてもらいました。安心しております。期待もしております。よろしくお願いいたします。
 次に、オリンピックのレガシーについて、都が整備する恒久的に使う会場においては、大会後もしっかりと有効に活用されるという視点が非常に重要であります。そういった意味についてのお考え、都の見解というのをお聞きしたいと思います。

荒井施設担当部長
輸送担当部長兼務

委員からお話しのとおり、都が新設する会場につきましては、大会後も都民に親しまれる施設となるように整備される必要がございます。このため、大会後の活用策や効率的な運営手法などにつきまして、地元自治体や競技団体、施設管理事業者などから幅広く意見を伺いながら、施設のあり方を十分検討してまいりたいと考えております。

上野委員

ちょっとここで、地元の問題ということも含めて、葛西臨海公園の中での整備で、カヌースラローム会場をつくっていこうという、計画をされていらっしゃいます。
 これについては、予特とか、あるいは本会議でもいろんな会派からも質問が出ているということで、十分にわかっているところでございますけれども、私のところにもそうした葛西臨海公園、これは人工的につくった公園ですけれども、今や何十年もたって、非常に自然に近い状況になっているということで、いろんな方々から、その自然を守ってもらいたいと、こういった要請を多く受けているところでございます。また、地元の区長さんも、オリンピック・パラリンピック競技会場としてはもうウエルカムだ、ぜひお願いしたいと。しかし、葛西臨海公園の自然を壊すような整備はとても考えられませんよといったメッセージも当然東京都にも来ていますし、私もそういったことも受けていかなきゃならないということでございます。
 こうした地元の声に配慮したカヌースラローム会場の計画、検討というのを東京都は進めていくべきだと、このように思っているわけですけれども、見解を伺います。

荒井施設担当部長
輸送担当部長兼務

カヌースラロームの会場計画につきましては、その整備過程を踏まえた中で、地元区などからさまざまな意見が出ていることは承知してございます。
 今後、詳細な環境影響評価を実施していくとともに、地元区などから話を伺いながら、自然と調和した計画となるように検討を進めてまいります。

上野委員

ぜひともしっかりと聞いていただいて、本当に地元の方も喜んでいただけるような、そういうカヌー会場の整備をお願いしたいと思います。
 先ほどの大会後の施設の有効利用ということで、レガシーの話をしましたけれども、そちらにちょっと戻ります。カヌースラローム会場というのは、ロンドン・オリンピックのときもありました。
 ロンドン・オリンピックのカヌースラローム会場、大会後は何に使っていたかというと、ラフティングなどの一般のレジャー利用を通常時に行っているということで、ロンドンではかなり人気施設になっていると、このように聞いているところでございます。
 そこで、東京大会のカヌー会場におきましても、大会後も多くの都民に親しまれ、長期にわたり有効に活用されるようにするために、大会後の利用について東京都はどのように検討されているのかお伺いします。

荒井施設担当部長
輸送担当部長兼務

カヌースラロームコースの大会後利用でございますが、競技スポーツとしての利用のほかに、お話の海外の事例等も参考にしつつ、また、地元の意向もよく聞いた上で、広く地域の人々が水辺に親しまれる施設となるように、活用方法を検討してまいります。

上野委員

地元の声を聞いて整備をしていただくということで、長期にわたって親しまれるということからいきますと、実は、江戸川区では、区営のプールガーデンという施設がありました。
 これは、もう江戸川区民の皆様だけじゃなくて、その他の区の、まあ都民の皆様方も、ここにもいらっしゃるかもわかりませんけれども、お子様を連れてプールを楽しまれていたと思います。けれども、あの三・一一の東日本大震災のときにちょっと被害を、かなりダメージを受けたんですね。それによって、区長は、これをもう続けていけないということで、プールガーデンが廃止になったんです。
 私のところにも、廃止しないでくれと多くのメールが来ました。これは、他区の方々から結構来たんですね。非常にそういった意味での大事なプールというのがなくなってしまったと。
 今回、このカヌー会場、きれいな水を使ってやるわけですから、ぜひともそこにプールをつくっていただきたい、これが私の強い要望でございまして、これはもう私だけじゃなくて、多くの方が望んでいらっしゃるということでございます。かなり広い敷地ですから、カヌーだけじゃもったいないと。そこにやっぱり多くの、小さいお子さんから高齢者まで楽しめるようなプール。あの場所は、行かれた方もいらっしゃると思いますけれども、非常にすばらしいですね。葛西臨海公園の緑がしっかり見えますし、そして、すぐ目の前に東京湾の海がある。それもきれいに砂も入れていますし、その奥には東京のゲートブリッジが見えるという最高のロケーションの中で、そういったプールで遊べるということになると、相当やっぱり人気のある場所になっていくんじゃないかなと思うんです。
 多くの方が来て、カヌーを楽しんだり、あるいはプールで親子で楽しんで、その後には葛西臨海水族園がある。この水族園が二〇二〇年までにはリニューアルしまして、巨大マグロの回遊をやりたいという、こういった話も聞いておりまして、これをぜひ実現してもらいたいなということで私もいっているわけですけれども、そういう非常にまた日本だけじゃなく、世界にアピールできる拠点になっていくなと。
 そういった意味では、多くの都民の方に喜ばれるような施設、特にプールをつくってもらいたいということを要望いたしまして、質問じゃないですけれども、要望をいたしまして、私の質問を終わらせていただきます。よろしくお願いします。


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