■公営企業委員会(水道局)
 平成24年11月13日(火曜日)
 事務事業について(質疑)

上野委員

私からは、水道局の再生可能エネルギーの活用などについて幾つか質問してまいりたいと思います。

ご存じのとおり、都の水道というのは、一千三百万都民を抱えるという国内で最大規模の水道事業体でございます。都民の皆様に安全でおいしい水を安定的に供給するためには、都内全電力使用量のおよそ一%と莫大な電力を使用していると、このように聞いているところであります。このため、地球環境に対して大きな負荷をかける事業ともなっているわけでございます。

そこで、水道局では、こうした環境負荷の低減を図るために、これまでも水道水源林の保全管理、あるいは直結給水及び漏水防止対策の推進など、水道局ならではの取り組みを実施していると聞いております。私は、こうした水道局の積極的な取り組みを評価しているところであります。

そうした中で、昨年、東日本大震災が発生しました。その後は、電力不足など電力供給が不安定な状況となっております。より安定した電力供給への対策というのが、喫緊の課題となっているわけであります。

そこで、地球環境に優しいクリーンな再生可能エネルギーについて、これからさらに積極的な活用を図っていくべきと考えておりますけれども、水道局の見解をお聞きします。

佐久間設備担当部長

当局では、配水池やろ過池など浄水場の施設上部を活用した太陽光発電設備や、貯水池と浄水場との高低差あるいは給水所の配水池に引き入れるときの水圧を利用した小水力発電設備による再生可能エネルギーの活用を推進しているところでございます。

上野委員

浄水場の配水池やろ過池の上部などを利用して、太陽光発電など再生可能エネルギーの活用を推進していると。これはすばらしいことをやっていらっしゃいます。評価しております。

水道局は、この再生可能エネルギーの活用にかなり前から取り組んでいると、このように聞いているわけでございますけれども、こうした取り組み、これが都民の皆様はどれだけわかっていらっしゃるのか、理解されているのか。

このあたり、私も地元の都民の方にも聞いてみますと、ほとんど知らないんですね。水道水といったら、おいしい水、よくなってきているということは知っているんだけれども、こうしたすばらしい取り組みをやっているんですよと話したときに驚いて、あ、そんないいこともやっているんですかと、そういうことをいわれているというのが、いわゆる実態なわけですね。せっかくこれだけいい仕事をされているわけですから、しっかり広報に力を入れるということが大事だと思います。

昨日の公決で、広報費用が高過ぎるんじゃないかみたいな意見をいっているところがありましたね。何十億、何百億という中の水道料金あるいは税金等をいただいているわけですから、それに対して、これだけの大きな仕事をやっているのは、目的はこういうもので、そしてまた都民の皆様のお金はこういうふうに使われていて、また皆さんのもとにしっかりとそのことが返ってくるんですよと、そうしたことをしっかり宣伝する、伝える、これは極めて大事な話でありまして、そういった意味での広報に力を入れるということは大事なことです。

都民の方も、水道料金を納めている以上は、その料金がどこまでどういうふうに使われているのか知りたいわけですから、知る権利等があるし、行政側もそうした負担をいただいているわけですから、しっかりとそのことを説明するという責任が当然あるわけであります。

そうした中で、都民の方に、せっかくこういう再生可能エネルギーの話から行きましたけれども、すばらしいことをやっていることを、しっかりと広報活動という形に力を入れてやるべきです。実際、今、水道局さんの方で、そういった広報活動というのをどのような形でやっているのか、しっかりときょうお話を聞きたいと思うんですけれども、答えられる方いらっしゃいますか。総務部長かな。PRしなきゃだめです。

あれだけいわれて、広報に力を入れることがどれだけ大事かということを、きょうはこういう公営企業委員会でしっかりとPRしてもらいたいし、実際に取り組んでいらっしゃるでしょう。

福田総務部長

水道事業、いろんなことをやっております。そのことを正しく伝えるというのは、宣伝じゃなくて本当によく知っていただく、都民の方々に、水道料金を負担していただいている皆様に知っていただく、負担したものは何なのかということを知っていただくことが重要。また、気持ちの中では、水道局ちゃんとやっているんだということを示したいという部分も少しあります。少しありますが、やはり都民の皆さんに水道局がやっている事業の中身というのを本当に理解していただく、そういうつもりでやっていくつもりですし、今後とも、広報活動に力を入れていきたいというふうに考えております。よろしくお願いいたします。

増子水道局長

昨日も、私そのことでちょっと答弁いたしましたけれども、都民の満足度調査というのをやっていまして、水道局の事業を知っていて、割と理解のある方は、水道水に対する満足度が高いという結果が明らかに出ていますので、そういうPRをすることによって安全でおいしい水を飲んでいただくということが大事だと思います。

それで、我々、努力して、水道料金をいただいたその料金でもって安全でおいしい水づくりというのをやってきていまして、そういった施設が本当に十分に整ってきて、実際に安全でおいしい水が出ているにもかかわらず水道水を飲まないという方が半分近くいらっしゃるというのは、本当に残念なことだと思います。

この東京の水道というのは、今までの都民の方が支払われた水道料金でもってここまで来ていますので、それは財産でありますので、それを幾らかでも都民の皆様に還元したいということで、やはりPRをきちっとやって、皆さんに東京水道の水道水を飲んでいただくということが大切であるというふうに思います。

上野委員

非常に大事なことなんですね。高度浄水で本当にすばらしい水、ペットボトルの水と変わらないんですよ、冷やすと。味も何にも。かえってもつわけですから、長い間もつというメリットの方が多いと思うんですよ。そういったことをもっともっと積極的にPRしていくべきだと思うんです。

さらに、都民の理解を深めるためにお聞きしたいんですけれども、再生可能エネルギーとして注目されているこの太陽光及び小水力発電設備のこれまでの導入実績について、きょうは具体的に説明してもらいたいと思います。

佐久間設備担当部長

太陽光発電設備は、平成六年度に国内の浄水場として初めて東村山浄水場への導入を行った以降、テロ対策の一環として実施したろ過池覆蓋化、このろ過池覆蓋化というのは、異物混入防止対策としてろ過池の上部にふたがけを行う、こういう施策でございまして、この覆蓋化に合わせて、その上部を活用してソーラーパネルを設置するなどによりまして、これまで十二カ所に約五千六百キロワットの設備を整備しました。

また、小水力発電設備は、平成十二年度に東村山浄水場の導水管に導入を行った以降、給水所の配水池に引き入れるときの水圧を利用しまして、これまで四カ所に約千九百キロワットの設備を整備しました。

平成二十三年度末におきまして、太陽光及び小水力発電設備の総発電規模は約七千五百キロワットとなっております。

上野委員

日本全国の水道事業体の先駆けとなり、国内で初めて浄水場に太陽光発電設備を導入したということについては、私は大いに評価したいと思います。

今のご答弁で、発電規模は七千五百キロワットとのことですが、実際にこの設備によってどのぐらいの電力を発電しているのか、もう少し都民にわかりやすい表現で説明してもらいたいと思います。

佐久間設備担当部長

これまで整備してきました太陽光と小水力発電設備による平成二十三年度の発電実績は約一千百万キロワット時であり、これは一般家庭に換算しますと約三千三百戸分の年間使用電力に相当します。

この発電によりまして、局の年間使用電力量約七億五千万キロワット時の約一・五%を賄っております。

上野委員

一般家庭三千三百戸分の年間使用電力を再生可能エネルギーの活用で発電しているとのことですが、これまでの取り組みで着実に成果が上がっていることと思います。

しかし、安定した電力供給への対策として、これに満足することなく、地球環境に優しいクリーンな再生可能エネルギーのさらなる活用に積極的に取り組んでいってもらいたいと思います。

そこで、最後になりますけれども、今後のさらなるエネルギー対策への取り組みについて、局長の力強い決意を伺いたいと思います。よろしくお願いします。

増子水道局長

水道事業は、水道水を送るためのポンプ運転などに多くの電力を消費することから、使用電力の縮減などのエネルギー対策を当局の重要な課題と位置づけ、これまでも積極的に取り組んでまいりました。

ご指摘のとおり、東日本大震災後、電力不足など電力供給が不安定な状況となっておりまして、さらなる対策の強化が求められております。

再生可能エネルギーにつきましては、現状の発電規模七千五百キロワットから平成二十八年度末までに一万キロワット以上への増強を目指してまいります。また、設備更新等に合わせまして、よりエネルギー効率の高い機器の採用や発電と同時に排熱を有効利用するコージェネレーションシステムの導入を推進してまいります。

これらに加えて、都内全域に送る各ルートの水量配分をきめ細かく管理するためのシステムを開発することによりトータルのエネルギーを削減するなど、今後とも、エネルギー対策に積極的に取り組んでまいります。


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