■平成21年度各会計決算特別委員会質疑(スポーツ振興局)
  平成22年10月27日(水曜日)

上野委員 公明党の上野でございます。
今回の決算審査は、二十一年度の決算ということでございますけれども、昨年の二十一年度前半から半ばにおきましては、まさに二〇一六年東京オリンピック・パラリンピック、これに向けて本当に全庁一丸となって取り組んできた、そうした中での、都民も国も、スポーツに対する関心も非常に高まってきたところでございます。
このスポーツというのは、多くの人々に感動を与えますし、また私たちに勇気と希望をもたらす非常に大事なものでございます。このスポーツが持つこうした力で社会に活力を与え、そして東京を元気にしていく、これが極めて大事なことであると、そういう意味では、非常に今回のスポーツ振興局の役割というのは、極めて重要な立場にあるなと、このように認識しておりまして、私たちもしっかりと応援していきたいと、こういう思いでございます。
こうした東京を元気にしていく、そのためにはスポーツの感動を都民が分かち合って、そして世界に羽ばたく若いアスリートを社会全体で育てていくということが重要であります。こうした観点から、これから何点か質問していきたいと思います。
まず、アスリートの表彰制度についてであります。
日々厳しい練習に励み、そしてまた耐えながら、日本の代表として世界に誇る成績を上げてきた、そうしたアスリートをたたえるための表彰制度、私はその功績を広く社会に伝え、そしてまたスポーツの感動を都民全体で共有していく上では、まことに重要な取り組みであるということで、高く評価しておるところでございます。
そこで、オリンピックやパラリンピックのメダリストなど、都民、国民に大きな感動を与えてくれた選手の功績を、これまでどのように表彰してきたのか、お尋ねいたします。
安藤スポーツ事業部長 これまで都は、東京都功労者表彰などにおきまして、スポーツの普及振興に貢献された方々の表彰を行ってきたところでございますが、これに加えまして、世界トップレベルの成績を上げましたアスリートの功績をたたえるため、平成二十年に都民スポーツ大賞を創設し、東京在住のオリンピック・パラリンピックのメダリストに対する表彰を行ってまいりました。
平成二十年十月には、水泳の北島康介選手を初め北京オリンピック・パラリンピックのメダリスト十三名を表彰し、また平成二十二年四月には、クロスカントリースキーの新田佳浩選手を初めバンクーバー・パラリンピックのメダリスト五人を表彰したところでございます。
上野委員 まだ私たちの記憶にも新しい北京オリンピック、そこでは先ほどのご答弁にも出ました北島選手の連覇、そしてまた女子ソフトボールの優勝もございました。また、バンクーバー・パラリンピックでの新田選手の二つの金メダルと、こういった日本選手の活躍に日本じゅうが沸いたわけでございます。
こうしたオリンピックやパラリンピックのメダリストなど、世界の頂点をきわめた選手の功績をたたえることはもちろんでありますが、一方で、これから世界に羽ばたこうとしている若い選手の活躍に目を向ける必要があると思います。最近、ともすればひ弱だと考えがちな東京の若者たちが世界で活躍し、東京っ子の底力を示していかなければなりません。実際に、現在もう示してくれている。
例えば、ことし八月にシンガポールで開催された第一回ユースオリンピック大会では、東京の七人の選手がメダルを獲得いたしました。また八月には、アメリカで行われましたリトルリーグの世界選手権、日本代表が、ちょうど私の地元江戸川区のチームであります江戸川南リトルリーグが優勝いたしまして、世界一になりました。本当に感動的な内容でございましたけれども、このような若い選手たちの活躍を社会全体で評価してあげることは、そのさらなる飛躍を後押しするとともに、東京の若者たちに大きな勇気を与えるものでございます。
都として、これら若いアスリートの功績をどのように評価したたえていかれるのか、お尋ねいたします。
安藤スポーツ事業部長 若い選手の活躍を社会全体でしっかりと評価することは、将来の我が国のスポーツ界を担い、世界に羽ばたくアスリートを励まし、育てていくために重要なことと考えております。
このため、都はことし九月に、ユースオリンピックなど世界的な大会で優秀な成績をおさめた若いアスリートの功績をたたえ、今後のさらなる飛躍を奨励するために、新たに東京スポーツ奨励賞を創設いたしました。副委員長お話しの、第一回ユースオリンピック競技大会のメダリスト七人と、ことしで第六十四回目を迎えましたリトルリーグ世界選手権の優勝チームであります江戸川南リトルリーグに対しまして、第一回のスポーツ奨励賞を授与したところでございます。
上野委員 今お話ありました南リトルリーグ、実は知事への表敬訪問をしたときにも、笠井局長が見えていらっしゃいました。選手たちは、石原知事に会うということで、怖い人に会うというイメージがあってかなり緊張していたんですね。ところが、知事が来られるや、まあ、とにかく知事は満面の笑顔でありまして、知事の側近の人たちも、いや、これほど、知事の満面の笑顔は本当に久しぶりですよという、この言葉がもう私の耳から離れないんですけれども、それほど、やはり石原知事が今非常に憂えている若者たちが、実はここに、世界に誇るような選手たちがいる、そしてその人たちと会って話をするということがすごいうれしかったんですね。そういった意味での、日本の未来に希望を持たれたんじゃないか。それがそういった思いで伝わっていって、一人一人、もうとにかくマイク、離れたところで話しするよりも、近寄っていって、一人一人に、試合はどうだったという話をされていて、そのときには、本人たちも本当にうれしかったと、こういった話をしておりました。
こうした石原知事からの直接賞を授与された選手にとりましては、この受賞は将来への大きな励みになったと思うわけでございます。今後とも都は、若いアスリートの活躍を応援し、一層の奮起を促してもらうよう期待するところでございます。
また、既に世界を舞台に活躍している選手に続くトップアスリートを、東京からさらに数多く輩出していくことも重要でございます。そのためには、何といってもジュニア期からの選手育成が不可欠であります。
そこで、都は、昨年度からジュニアアスリート発掘・育成事業という新たな取り組みを開始したと聞いておりますけれども、その内容と進捗状況についてお尋ねいたします。
板垣スポーツ施設
担当部長
東京都ジュニアアスリート発掘・育成事業は、すぐれた運動能力を有する都内のジュニア選手を発掘し、ボート、ボクシング、レスリング、ウエートリフティング、自転車、カヌー、アーチェリーの七つの競技の中から、適性のある競技を選択していただき、トップ選手として活躍できるよう育成するもので、昨年度から開始いたしました。
初年度は、都内全域から応募のあった中学二年生の中から、体力テストや面接など三次にわたる選考で、ジュニアアスリート一期生の選抜を行いました。
今年度は、これまでに各競技に共通する基礎的なトレーニング技術を学ぶトレーニングプログラムや、七競技の体験プログラムなどを経まして、それぞれ一つ競技を選択していただき、現在二十二名が競技ごとの専門的なプログラムに取り組んでおります。
こうした二年間にわたる選抜と育成を経まして、来年の高校進学後、一期生の育成を各競技団体へと引き継いでまいります。
また、今年度はこれと並行して第二期生の募集を行い、現在、その選考作業を進めているところでございます。
上野委員 お話がありました、運動能力の高いジュニア選手をトップアスリートへと育成していくということでございます。興味深い事業でありますが、対象競技がいわゆるマイナーな競技ばかりを集めているような印象もやや受けますけれども、なぜこの七つの競技なのか、お聞かせください。
板垣スポーツ施設
担当部長
スポーツ競技の中には、体操などのように、トップ選手を目指して小学校低学年など早い時期から取り組むことが重要な競技もございますが、本事業では、高校生から開始してもトップを目指せる競技で、競技団体側の受け入れ体制が整っている七競技を対象として実施してございます。
今年度、体験プログラムを通じて、本事業のジュニアアスリートたちと接した七競技団体からは、その高い運動能力に対しまして、将来のトップ選手となり得る資質に大きな期待を寄せている旨の声が寄せられております。
上野委員 対象の競技団体も期待しているということであり、結構なことだと思います。しかし、この事業の取り組みで東京ならではの特色があれば、また説明をお願いします。
板垣スポーツ施設
担当部長
本事業では、ジュニアアスリートが競技のみならず、人間的にも成長し、子どもたちのあこがれ、目標となるような人材として成長することを目指しまして、コミュニケーションスキルや自己分析力など、スポーツマンとしての資質を高めるスポーツ教育プログラムを実施してございます。
また、一流のオリンピック選手の指導を行っているトレーナーが、身体機能を高める機能的、効果的トレーニング指導を直接行うなど、他県では見られない取り組みを実施してございます。
上野委員 人間的にも成長することを目指すという、身体的にもまた精神的にも、しっかりとそういったところの成長を目指す、まさに子どもたちの手本となるようなジュニアアスリートを育成していくことは大変意義深いことだと思います。東京育ちのアスリートたちが、将来のオリンピックなどの国際舞台で活躍できるよう、しっかり育てていただくよう期待するものでございます。
そうした中でも、ただその育成は簡単にできるものではありませんし、時間をかけて取り組んでいかなければ、本当の成果は期待できないと思います。そこで、一年間のプログラムを経て競技団体へと引き継がれた後は、どのように支援をなされていくのか伺い、私の質問を終わります。
板垣スポーツ施設
担当部長
育成プログラムを終えましたジュニアアスリートに対しましては、ジュニア特別強化事業を活用いたしまして、各競技団体が行う強化練習などで継続して育成を図ってまいります。また、医科学サポート事業の対象選手として、身体能力や動作などを、専門の設備やスタッフを備えた大学で科学的に測定分析をいたしまして、トレーニング内容の改善に生かすなど、一年間の育成プログラムが終了した後も引き続き支援をしてまいります。

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