■財政委員会(収用委員会事務局)
  平成22年03月17日(水曜日)

上野委員 私からは、収用制度のことについて二点ほど質問していきたいと思います。
昨年十月の当委員会の事務事業質疑におきまして、複雑困難な事件を多数取り扱っている収用委員会を支える事務局の専門的能力の向上と、そして区市町村や都民の方に対する収用制度の正しい理解を得ることの重要性について、何点か質問をしてきたところでございます。
改めていうまでもありませんけれども、本来、公共事業に必要な土地は、任意契約によって取得することが原則でございますが、さまざまな事情で任意契約に至らなかった場合に、公正な補償をもって土地を取得する仕組みが収用制度であるわけであります。今後の東京のまちづくりを推進していく上で、非常に重要な制度であると私は認識しております。
しかしながら、まことに残念なことに、この収用制度は、ややもすると強権的なイメージだけが世間に広がっていますので、公正な補償の実施という制度の本質について、都としてもっとわかりやすく情報を提供し、そして都民の正しい理解を得る努力がぜひとも必要だと、このように思っているところであります。
このため、さきの委員会で、私は、地元の都道一二〇号線の例を挙げながら、整備において、一人の方の反対で開通できないということで、なかなか住民の方々も、何とかしてほしいとのお話がございました。そうした中で、収用制度の話もしたわけですけれども、全く知らなかったというのが現状でございます。こういう一般の都民の方々には、なかなかなじみの少ないものでありますけれども、制度の円滑な活用を図るためには、まず、収用制度の意義やまちづくりに大きく貢献できるという点をさらに周知して、都民に対して理解を求めていくことが必要だと、このようなことを指摘したわけでございます。
そして、局長からは、収用制度の活用について、都民の理解と協力を得ることが極めて重要だと考えており、ホームページの内容を一層充実させるよう検討してまいりますとのご答弁をいただいたわけでございます。
そこで、その後の状況につきまして、二問ほど質問していきたいと思います。
初めに、収用制度のホームページ見直しにつきまして、現在の検討状況はどうなっているのか、お伺いいたします。
野口収用委員会
事務局長
収用制度が東京のまちづくりに果たすべき役割は非常に大きいものと認識していますが、制度の円滑な活用を図るためには、都や区市町村などの起業者や土地所有者など、実際の収用に直接関係する当事者だけではなく、広く都民にも的確な情報を提供し、制度の意義や効果を正しく理解していただくことは、ご指摘のとおり大変重要なことであると考えております。
これまでも、都民に余りなじみがなく、制度的にも複雑な土地収用の仕組みにつきまして、土地所有者など関係者に理解していただくため、ホームページのほか、収用手続を簡潔に説明しましたパンフレットを作成してきたところでございますが、先般の理事のご指摘も踏まえまして、関係者のみならず、広く都民の皆様にも制度の理解を深めていただけますよう、ホームページを見直して、内容の一層の充実を図っていくことといたしました。
見直しに向けた具体的な検討状況のお尋ねでございますが、先般、局内に若手職員によるホームページ見直しプロジェクトチームを設けまして、ホームページの作成方法を習得する自主研修を実施するなど、取り組みを開始したところでございます。
本プロジェクトチームを中心に、鋭意検討を重ね、二十二年度中のできるだけ早期にホームページを改定するよう取り組んでまいります。
上野委員 早速に局内でPTを組織して見直しに着手しているということでございますけれども、このホームページを改善する際には、見直しに当たって考慮すべき事項を明確にした上で、利用者の立場に立ったアクセスしやすいものとする必要があると思っております。
そこで、今後どのような視点で見直しを進めていくのか、その点についてお伺いし、私の質問を終わります。
野口収用委員会
事務局長
今後のホームページ見直しの視点でございますが、第一に、入りやすく使いやすいホームページ、第二に、制度のメリットがよくわかるホームページを目指して改善に取り組んでまいります。
第一の入りやすく使いやすいホームページといたしましては、現行のホームページは、公共事業の施行者である起業者を主な対象として作成されておりまして、専門用語もそのまま使われておりますため、表現やデザイン、レイアウトの見直しを行うとともに、用語の解説をふやすなど、一般の都民の方にとっても気軽にアクセスできるものとなるよう工夫してまいります。
また、より利便性の高いものとするため、先ほど申し上げましたパンフレットや申請に必要な各種様式類をホームページからダウンロードできるようにしたいと考えております。
第二の制度のメリットがよくわかるホームページといたしましては、収用制度の活用によりまして、道路の拡幅、あかずの踏切の解消、都民のくつろぎの場でございます、防災時の避難場所ともなっている、都立公園の造成など、まちづくりが進むことをビジュアルに紹介してまいります。
さらに、公正中立な立場にある収用委員会の裁決を通しまして、金額が折り合わない再開発事業の資産価額が決定される仕組みや、早期買収を望む土地所有者などからも裁決申請を請求することが可能であることなど、収用制度が権利者にとってもメリットの多いものであることを明らかにしていきたいと考えております。
このほか、文字の拡大や音声読み上げにも対応可能とするなど、視聴覚障害者の方々からのアクセス向上にも取り組んでまいります。
以上、ホームページの見直しを通して、収用制度の意義と効果を広く都民に向けて発信し、一層円滑かつ効果的に制度が活用されるよう努めてまいります。

前のページへ戻る



Copyright(C) Kazuhiko Ueno All Rights Reserved.