■東京都議会文教委員会(生活文化局)
 平成18年2月21日/火曜日

上野委員 私からは、寄宿舎の再編整備計画でございますけれども、これまでにもこの件につきましては審議を重ねてきたところでございますが、この寄宿舎の再編整備計画を進めるに当たりまして、我が公明党は幾つか要望をしてきました。その中の一つに、まずは、当面は就学保障の観点から、家庭の事情による入舎については、個々の事情をよく聞きながら認めていくべきである。もう一つは、寄宿舎が設置されていない学校の児童生徒も、転学すれば入舎できるようにするという新たな制度も検討すべきである、こういったことを要望していたわけでございますけれども、このたびの東京都特別支援教育推進計画の中にこういったことが反映されている。このことにつきましては、私も非常に評価できるものと考えているところでございます。
 話は変わりますけれども、私の地元に江戸川養護学校があります。昨年、当選して間もなくの九月に、早速視察してまいりました。寄宿舎に入舎している子どもたちの様子をしっかりと見てきまして、また、そのお子様の保護者の方とか指導員の方とも意見を交わしてきたわけでございますが、その中で印象深く残っているのは、保護者の方がいわれておりました、依然としてスクールバスの乗車時間が長い、長時間となっている。
 このバスの長時間の乗車というのは、皆様もご存じのように、児童生徒にとってはかなりの負担となっております。心身に与える影響というのは大きいものと私も思っております。当然、通学区域が広範であるとか、交通が渋滞しているとか、そういった事情もあると思いますけれども、やはりスクールバスの通学時間の短縮というのは、子どもたちや保護者の皆様の共通の願いでもございます。
 そこで、スクールバスの通学時間を短縮する計画についてお伺いいたします。

伊藤参事 スクールバスの通学時間の短縮につきましては、東京都特別支援教育推進計画におきまして、平成十九年度には、現在乗車時間が九十分以上を要しているバス路線を解消していくこととしてございまして、この計画の実施に向けて全力で取り組んでまいります。
 さらに、肢体不自由養護学校につきましては、新たに設置する永福学園養護学校(仮称)や青梅東学園養護学校(仮称)に知的障害教育部門と肢体不自由教育部門を併置していくなど、通学区域の縮小を図り、将来的に平均乗車時間六十分程度とすることを目標に、スクールバス乗車時間の短縮を進めてまいります。

上野委員 いろいろと予算の制約もあろうかと思いますけれども、子どもたちや保護者の皆様の負担軽減に向けまして、でき得る限りの努力、配慮をしていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 もう一つ、見てきまして印象に残ったのが、本当に学校の中での指導員の方が、熱心に自立のための指導をされている。これも印象に残りましたし、また、すごく感動したのが食事している状況、これを見てまいりました。子どもたち同士で、ちゃんと食べるんだよとか、励まし合っているわけですね。そしてまた、うちではこういうことをやってきたよと、自分の頑張ってきたことを話している。また、それが友達同士で刺激になっているという、非常に明るい会話をしているという、これは非常に私も感動してまいりました。
 この江戸川養護学校というところは、比較的障害の重い児童生徒さんが多いわけでございますけれども、実際に見てきまして、私は、こうした学校での訓練と家庭での訓練というのが相互に力を合わせることによって、子どもたちは自立に向かって成長することができるんだなということを実感したわけでございます。
 社会参加、自立に向けた指導、このようにいえば、すぐ職業自立に向けた指導のことのようによくいわれますけれども、障害の重い子どもにとりましては、まずは身辺自立のための生活訓練が大変重要なことであると思います。その意味で、学校と家庭が互いに連携した生活訓練、これが行われていくべきではないか。
 そこで、盲・ろう・養護学校におきまして、学校と家庭が連携して行う社会参加に向けた生活訓練が重要だと思いますけれども、所見を伺います。

伊藤参事 障害のある子どもにとって、社会参加に向け基本的生活習慣を身につけるなどの指導は重要でございます。家庭と連携し、個別指導計画に基づき、生活訓練を充実いたします。
 また、生活訓練室が未整備の学校につきましては、生活訓練室の整備を進め、計画的、継続的に生活訓練を実施いたします。
 宿泊行事におきましては、社会体験のできる宿泊施設を活用するなど、社会参加、自立に向けた生活訓練の充実を図ってまいります。

上野委員 時代の変化に応じた、よりよくするための見直しを図っていくということは、これは当然であります。しかし、盲・ろう・養護学校の教育上、まことに必要なものについては十分に確保して、指導の充実というものを図っていかなければなりません。このための寄宿舎の見直しについても、ぜひともこうした視点を忘れないで取り組んでいただくよう要望いたしまして、私の質疑を終わります。


前のページへ戻る



Copyright(C) Kazuhiko Ueno All Rights Reserved.